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偵察総局元大佐キム・グッソン氏が語る北朝鮮 第2回 総局は「諜報・テロ機関」

Japan In-depth / 2022年1月20日 23時56分

3)偵察総局の初仕事





偵察総局の最初の任務は黄長ヨプ暗殺実行(2009年5月計画)だったという。暗殺計画に基づき1年後の2010年5月に「5・19連絡所」のキム・ジュンソク副部長が戦闘工作員2名を派遣したが、彼らは韓国捜査当局に逮捕されて失敗した。





2番目の任務が天安艦爆沈(2010・3・26)で、偵察総局傘下「927連絡所」で特殊製作された小型潜水艦を利用した」と話した。キム氏は「咸鏡南道新浦市マヤン島では海軍用潜水艦を作り、平壌の大同江にある『927連絡所』は特殊潜水艦と特殊船舶を製作している」とした。 2013年3月、朝鮮中央TVが「金正恩が1501部隊を訪問し、無人新型戦闘艦艇の建造を促した」と報道したが、ここが「927連絡所」だと語った。





キム氏はさらに「北朝鮮が特殊小型潜水艦と無人戦闘艦艇など特殊船舶をイランなど中東の反米国家に販売しているが、チョンソン貿易会社という偽装貿易会社を通じて取引する」と話した。





この天安艦爆沈は、「金正恩を後継者にした金正日への贈り物だった」という。2010年5月、万景台特閣で金英哲に会った時、金英哲が金正恩の指示で実行した」とその目的を明らかにしたという。「北朝鮮でテロリズムは、金正日と金正恩の崇高な尊厳を守るための政治的な道具になっている」とキム氏は話す。





4)延坪島攻撃の意味





2010年11月の延坪島攻撃は、「金正恩自身を知らしめるためだった」と明らかにした。金正恩が「俺は朝鮮半島を継承した人物だ」と誇示することが目的だったとキム氏は語った。またキム氏は「朝鮮労働党の目的は、金王朝の存続にある。社会主義は偽装に過ぎない。金正恩の目的は人民を豊かにすることではない。むしろ飢えさせて奴隷にすることだ。王朝国家と言えるが、朝鮮王朝と異なる点は蜘蛛の巣のように張り巡らされた組織だ。こうした国家は全世界の歴史で初めて登場した」と述べた。









▲写真 北朝鮮が発射した数十発の砲弾が韓国の延坪島を攻撃し破壊された家屋。(2010年11月24日韓国の延坪島) 出典:Photo by Getty Images





5)米国・韓国へのサイバー攻撃





北朝鮮は1980年代からサイバーテロに力を注いだという。「牡丹峰(モランボン)大学が全国から優秀な学生を選び、6年間の特別教育を受けさせる」と、キム氏は説明する。





キム氏は「サイバーテロは4・24連絡所(平壌モランボン区域)が実行し、4・24連絡所は平壌科学技術大学とも連携している」と語った。「韓国側から見れば平壌科学技術大学への支援は利敵行為だといえる」とも話した。





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