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偵察総局元大佐キム・グッソン氏が語る北朝鮮 最終回 金正恩の対韓工作と対米戦略

Japan In-depth / 2022年1月23日 21時44分

文在寅が進めている「終戦宣言」については、「金正恩に黄金の杖を与えるためのものだ。『終戦宣言』が成立すれば、韓国は大混乱に陥り、北朝鮮の政治的属国となる。また中国の術中にはまる」との見解を示した。





3)北朝鮮政権の対韓国、対米観





北朝鮮は、韓国をバカにしており「米国は臆病」だと教育している。北朝鮮は、米国の軍事偵察船プエブロ号拿捕後に最先端機材の情報を乗務員から全て収集した。米国の思考方法も分析した。交渉で米国を欺き、いつも勝利できる基礎を築いたのだ。そうした分析に基づいて1994年からの「非核化交渉」を行い、30年近く米国を騙し続けた。北朝鮮が「非核化交渉」で得たものは莫大だ。









▲写真 1968年1月23日に北朝鮮海軍によって拿捕された、アメリカ海軍の情報収集船「プエブロ-GER2」(現在平壌に係留中)前で説明する北朝鮮のツアーガイド 出典:Photo by Alain Nogues/Corbis via Getty Images





4)米韓は「非核化しない時の戦略」を打ち立てるべきだ





北朝鮮の核ミサイルについては「核武装してこそ世界を動かせると考えている。70年間の血と汗の結晶が核ミサイルだ。非核化は絶対にしない。非核化交渉にのめり込めば限りなく北朝鮮に引き込まれる」とキム氏は語った。





そして「金正恩を除去する以外、非核化は実現しない。米国は『非核化戦略』ではなく、『非核化しない時にどうするかの戦略』を作らなければならない」と提言した。





(終わり。第1回、第2回、第3回)





トップ写真:金正恩北朝鮮総書記夫妻と文在寅韓国大統領夫妻 (2018年9月20日) 出典:Photo by Pyeongyang Press Corps/Pool/Getty Images




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