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ベネズエラ経済回復の兆し マドゥロ政権に追い風

Japan In-depth / 2022年1月30日 11時0分


写真)ファン・グアイド氏 2020年12月7日 ベネズエラ・カラカス
出典)Photo by Carolina Cabral/Getty Images


■ 反マドゥロのリマ・グループは「もはや死に体」


 もっとも、マドゥロ政権にとって国内政治面で不安材料がないわけではない。今年1月、ベネズエラ西部のバリナス州で行われたやり直し知事選でマドゥロ大統領の推す与党候補が野党連合候補に敗北した。


 バリナス州は大統領の"師匠”とされる故チャベス前大統領の本拠地だった所だけに政権にとっては痛手。野党勢力の結束次第ではマドゥロ政権を追い詰めることが可能なことが示されたわけだが、グアイド氏の人気ちょう落もあって野党勢力の結束が容易でないことは明らか。


 外交面でもマドゥロ政権に有利な状況が生まれている。グアイド氏を暫定大統領と認め、ベネズエラの民主化を訴える外交工作を展開してきた「リマ・グループ」が機能不全に陥っている。ペルーを中核に中南米の主要国など12カ国で構成されていた同グループだが、昨年発足したペルーの左派政権がマドゥロ政権を事実上承認。既に同グループからはメキシコ、アルゼンチン、ボリビアが撤退しており、ペルーの外交路線転換で「もはや死に体」(ペルーの外交官)となった。こうした状況からカラカスでは「2024年の次期大領領選まではマドゥロ政権は安泰」(前述の外交筋)との声もささやかれ始めているという。


(了)


トップ写真)ベネズエラ ニコラス・マドゥロ大統領 2021年11月21日 ベネズエラ・カラカス 
出典)Photo by Manaure Quintero/Getty Images


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