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F35 C事故動画流出 米海軍捜査

Japan In-depth / 2022年2月12日 16時6分

5秒の動画には1-24-22、16;31:35との表示が画面左上にあり2022年1月24日16時31分35秒という事故発生時間とみられる数字が表示されている。画面はモノクロで事故の瞬間を記録した装置の画面を携帯電話か何かで撮影したような動画となっている。


さらに別の動画は同じく飛行甲板への着艦に失敗し、炎に包まれながら海面に墜落していくF35Cの様子が記録されている。


米国防省は流失した2本の動画は「カールビンソン」の艦上に備えられた「フライトデッキカメラ」などによって撮影された映像であり、実物であることを認めた。そのうえで「無許可の映像流出事案」として捜査に乗り出すことを明らかにした。


■ 無関心と中国、機体回収は困難か


米海軍は事故海域に捜索救難艦艇などを派遣して、機体回収に全力を挙げていることを明らかにしているが、事故海域に関しては明らかにしていない。


しかし南シナ海を航行する日本の船舶に米海軍による機体回収作戦に関わる航行情報を出している日本の海上保安庁は、事故が起きたのはフィリピン・ルソン島の西部海域としている。当該海域の水深は3000メートルから3500メートルの深海とされ、墜落したF35Cの機体の発見・回収はかなり困難な作業になるとの見方が有力だ。


これに対し中国は墜落事故について「関心はない」との姿勢を示しているが、軍事筋は「自国の海洋権益が及ぶ海域の事故であり、最新鋭の米海軍機の墜落でもあり、関心がない訳がない」として、機体回収作業を進める米海軍の動きを警戒監視していることは間違いないとしている。


米海軍は事故と共に事故の様子を撮影した内部の動画がネット上に流出したことを「無許可の流出」として重視、本格的な捜査に乗り出している。


撮影された動画から空母乗組員の関与は間違いないとみられ、事故原因の捜査と同時に動画流出に関して乗組員の捜査を同時に進めなければならなくなった事態に「海軍規律の緩み」を指摘する声もあり、「カールビンソン」乗組員、海軍関係者、国防総省関係者は「憂慮」を示しているという。


一刻も早い機体の発見・回収と動画流出の当事者特定・捜査が進むことが求められている。


トップ写真)チェサピーク湾上空でテスト飛行を実施するF35C 2011年2月11日
出典)Photo by U.S. Navy photo courtesy Lockheed Martin via Getty Images


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