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「インド太平洋戦略」はTPPの発展的「改称」か

Japan In-depth / 2022年2月15日 21時3分

他方、日韓二国間関係には目立った進展がなかった。韓国大統領選挙の結果を見るまでは日韓双方とも動きようがないのだろう。その大統領選挙も三週間後に迫っているが、正直言って、確信をもって結果を予測することは難しい。日韓関係は当分冷えたままだろうが、それで喜ぶのが北朝鮮と中国であることを忘れてはならない。





話をウクライナ問題に戻そう。本原稿執筆中にも、ロシアの外相と国防相がプーチン大統領に現状報告を行い、外相が「欧米との協議で合意に達するチャンスはある」と伝えたことを受け、「プーチン大統領は対話の継続を支持する考えを示した」と報じられた。本当かね、今週も戦争勃発の可能性をめぐり内外で活発な論争が続くだろう。









▲写真 ウクライナ情勢の緊迫化に伴い、ポーランドに派遣される米兵(2022年2月14日 ノースカロライナ州フォートブラッグ) 出典:Photo by Melissa Sue Gerrits/Getty Images





〇アジア





言い忘れたが、ハワイでの日米韓外相会合の共同声明では「台湾海峡の平和と安定の重要性」も明記された。躊躇する韓国を米国が押し切ったのか、それとも、韓国が米国との連携を最優先した結果と見るべきなのか。いずれにせよ、文在寅政権の下で「台湾」に言及した意味は決して小さくないだろう。





〇欧州・ロシア





米英の「侵攻間近」論と大陸欧州の「外交的解決」論の論争は対露「情報戦」と見るべきだろう。その中で独新政権の動きが気になる。対ウクライナ支援・連帯は表明しても、ロシア産ガスを運ぶ「ノードストリーム2」を止める制裁には一切言及しない。ショルツ新首相にとっては就任早々大きな政治的試練だが、21世紀の「チェンバレン(対独宥和論者)」にならない保証はあるのだろうか。気になるところだ。





〇中東





ウクライナ問題も台湾問題もない中東では、UAEのドバイで開催中の万博は盛況らしい。ドバイ万博は中東初で、2021年10月の開幕から入場者数が1,200万人を突破したそうだ。今は湾岸地域も気候が良いし、流石は商都ドバイである。だがイランの動きを考えると、こうした一時的な平和が何時まで続くかは別問題だろうが・・・。





〇南北アメリカ





コロナ対策に反対するトラック運転手らの抗議デモで封鎖されていた米国とカナダ国境の橋がようやく再開されたという。カナダ警察がデモ隊を排除した結果で、両国間貨物物流の約3割がようやく正常化するそうだ。それにしても、カナダにも「トランプ主義者的」な人々が大勢いるのだろうか。筆者にはそちらの方がショックだった。





〇インド亜大陸





インド外相がクアッド外相会議に参加したことは良かった。今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。





トップ写真:日米豪印(クアッド)外相会合(2022年2月11日 豪・メルボルン) 出典:Photo by Sandra Sanders - Pool/Getty Images




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