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韓国大統領選 尹錫悦候補の当選確率急上昇

Japan In-depth / 2022年2月21日 11時0分

■ 英国ブックメーカーも尹錫悦勝利を予測





世論調査だけではない。興味深いのは英国ブックメーカー「スマーケッツ」でも尹錫悦候補勝利を予測した。このブックメーカーの賭け予測は、2020年の米国大統領選挙でのバイデン勝利、英国のヨーロッパ連合脱退、2020年韓国の総選挙結果を的中させている。





1か月前の当選可能性予測では尹錫悦候補に賭けた人が34.01%、李在明候補に賭けた人が74.63%とダブルスコアだったが、2月11日現在では尹錫悦候補に賭ける人が63.6%、李在明候補に賭ける人が35.21%と1か月前とは完全に逆転している。





配当率は尹錫悦候補1.44、李在明候補3.20となっている。李在明候補の当選可能性が尹錫悦候補の3分の1に過ぎないということだ。





■ 李候補敗北を真っ先に察知した?文在寅





李在明候補の劣勢が鮮明となる中で、文在寅大統領は李在明候補の敗北を予知してか、大統領選挙戦に公然と介入してきた。そのキッカケは、尹錫悦候補が、中央日報とのインタビュー(2月9日)で、大統領に就任すれば文在寅政権の「積弊」を捜査すると述べたことだった。





この発言を受け、大統領府高官は2月10日、記者団に「選挙戦略なら低劣であり、所信なら危険」と強く批判した。また、文大統領も10日、「現政権を根拠もなく積弊捜査の対象、違法に追いやったことに強い怒りを表す」と激怒し、謝罪を求める異例の行動に出た。尹錫悦の勝利を真っ先に察知したのは、英国のブックメーカーではなく、恐怖におののく文大統領その人であったようだ。





この発言に対して野党「国民の力」などは、厳正中立を守らなければならない大統領が「選挙介入を行った」と猛烈に反発している。









▲写真 文在寅大統領 出典:Photo by South Korean Presidential Blue House via Getty Images





■ 尹候補優勢で退任後の「別荘行」を怯える文在寅





数々の不正疑惑を持つ文在寅大統領は今、尹錫悦候補優勢に怯えている。主要な疑惑だけでも、慶尚南道蔚山(ウルサン)市長選に介入した疑惑、月城(ウォルソン)原発1号機廃棄のための経済性過小評価疑惑、退任後の住居購入にあたる土地用途の変更などがある。





そうしたことから彼は、退任後の捜査を恐れて露骨な対策を講じてきた。国家情報院や検察権力の取り上げ、文政権に批判的な高位公職者を捜査する「高位公職者犯罪捜査処」の立ち上げなどはその代表的な例だ。尹錫悦候補を検察総長職から追い出したのも防御対策の一環だった。





だが、尹錫悦候補が大統領になれば、「大庄(テジャン)洞開発疑惑」を始め疑惑まみれの前科4犯李在明候補とともに、「塀の中の人」になるのは確実だと見られている。





トップ写真:最大野党「国民の力」尹錫悦候補(2022年2月15日 韓国・ソウル) 出典:Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images




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