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習近平主席親族の武器密輸関与疑惑

Japan In-depth / 2022年2月23日 23時0分

他方、2019年夏、『紐約時報中文網』(同年8月5日付)は「習近平の従弟、オーストラリア犯罪捜査に巻き込まれる」(b)という記事を掲載した。以下が、その概要である。


2016年、オーストラリア連邦捜査官は、リゾート空港でギャンブラーらを乗せた自家用飛行機を捜索し、国際的マネーロンダリングの証拠を探した。だが、捜査官達は彼らを逮捕するための十分な証拠を見つけることができなかった。


ただ、その飛行機の中で、中国の犯罪組織と関係があるとして起訴されたビジネスマンと斉明(Ming Chai)という人間を確認した。そして、斉明(オーストラリア市民権を持つ)が、習近平主席の近親者であることがわかった。


現在、習主席の従弟、斉明は、組織犯罪・マネーロンダリング・オーストラリアの移民制度の乱用等で、広範な調査対象となっている。


さて、今年、豪州『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙は、「AFP通信、中国スパイが軍事装備を密輸しようとしたという疑惑を暴露」(2022年2月18日付)(c)という記事を掲載した。内容は以下の通りである。


オーストラリア警察は、クイーンズランド州に住む2人のビジネスマンによる、ロシアから中国への軍用機器輸送計画を阻止したという。


この件は、習近平主席の親族とつながりのある中国共産党スパイネットワークに関する、より幅広い捜査のほんの一部だと関係者が明らかにした。


同月18日、クイーンズランド州裁判所は、中国生まれのゴールドコーストの会計士Kim Bowei Lee(キム・ボウェイ・リー=李金)(64歳)とロシア生まれのブリスベンの企業家Alexander Cher(アレクサンダー・シェール)(63歳)がオーストラリアの国防貿易管理法違反で起訴されたことを認めた。


今回、豪州検察の告発は、オーストラリアで活動する中国のスパイネットワーク疑惑に関するASIOの幅広い調査から派生したものだという。


その疑惑のネットワークメンバーは、前述の如く、2016年8月、オーストラリアのカジノが企画したゴールドコーストからニュージーランドへのプライベートジェット便に乗っていた人物達である。オーストラリア当局が彼らの会話を傍受した。その際、李金はこの便の6人の乗客の1人だった事が確認されている。


他の乗客の中には、習主席の従弟、斉明、メルボルンの組織犯罪のボスで「ミスター・チャイナタウン」こと、周九明、また、中国情報機関との関連が疑われる人物も含まれていた。


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