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ロシアから「非友好国」認定受けた台湾

Japan In-depth / 2022年3月20日 11時0分

ロシアのウクライナ侵攻作戦が続いている中、ロシア連邦保安局(FSB)の機密文書が公開された。その文書中、ロシア・ウクライナ戦争勃発直前、習主席が今年の秋までに、台湾の“全面接収”を検討していたことが明らかになったという。





ロシア人権団体「GLAGUNET」の責任者、ウラジミール・オセチキンが、近頃、FSBから流出した機密文書をフェイスブックに公開した。オセチキンは、この文書はFSBのアナリストが入手した情報であり、中国の「台湾侵攻」の時期を明らかにしたと主張している。





同報告書によれば、以前、習主席は、2022年、台湾に侵攻し、同年秋までに台湾の“全面接収”を考慮していたという。「台湾接収」が、秋の第20回共産党大会で、総書記再選につながると考えたからだろう(なお、中国では共産党が国家よりも上位に存在するので、党総書記は国家主席よりも上に位置すると考えられる)。









▲写真 天安門広場で中華人民共和国が建国70周年記念の軍事パレード(2019年10月1日、中国・北京) 出典:Photo by Kevin Frayer/Getty Images





しかし、2月24日、ロシア軍がウクライナを侵攻した結果、米国とその同盟国は(台湾海峡両岸についても)神経を尖らせている。他方、習主席の政敵(=「反習派」)は(主席攻撃のための)有利な条件を得たので、中国による「台湾侵攻」の可能性は低くなったという。





その機密文書の真偽については、欧州調査報道賞を受賞したジャーナリスト、クリスト・グロゼフが、FSBの元・現役幹部2人に報告書を見せたところ、2人とも「同僚が書いたことに間違いはない」と言ったとツイートしている。





以上が記事の概要である。





ただし、中国では、この記事と正反対の事件が起きていた。昨年、「タカ派」の劉亜洲空軍上将は、習主席が「台湾侵攻」を“躊躇している”ので、総書記を習主席以外の人間に替えようとして「クーデター未遂事件」を起こしたという。





かねてより、中国共産党は、台湾は中国の「核心的利益」(f)だと主張している。だが、台湾には、すでに在台米軍が駐屯しているので、中国の「台湾侵攻」は、即、米中戦争となるのは必至ではないか。したがって、習政権としても、それ相応の覚悟がなければ、そう簡単に「台湾侵攻」へと踏み切れないだろう。





 





<注>





(a)ロシア政府は、友好的でない国と地域のリストを承認します





(b)(米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局)『ラジオ・フリー・アジア(RFA)』「ロシアは台湾を非友好国リストに載せ、台湾の主権を認めたのか?」





(c)『コリア・エコノミクス』「ロシアが台湾を非友好国に指定も…なぜか台湾人が大喜び 「プーチンは悪い奴だが義理堅い」 -





」(2022年3月9日付)





(d)『自由時報』「習近平が、本当に船から飛び降りたか?ドイツのメディア、ロシア外相が北京行きの飛行機で引き返した事を暴露」(2022年3月17日付)





(e)『自由時報』「ロシアの機密情報文書の漏洩は、習近平の「台湾を乗っ取る」計画に衝撃を与えた!」





(f)『人民網(日本語版)』「全人代外事委員会が欧州議会外務委の台湾地区関連報告発表採択に声明」(2021年9月3日付)





トップ写真:中国の侵攻を想定した台湾の軍事演習(台湾・屏東、2019年5月30日) 出典:Photo by Patrick Aventurier/Getty Images




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