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南シナ海で中国軍機墜落か

Japan In-depth / 2022年3月26日 11時28分

中国にとっては南シナ海の海洋権益と並んで重要な課題である「台湾問題」への解決の糸口を探ることも念頭にあるとされる。「台湾侵攻」のシナリオがロシアによるウクライナ軍事侵攻の進展具合、国際社会の経済制裁や反ロシア世論の形成などを参考にして練り直されているともいわれている。





ロシアへの結束したそして強硬な国際社会の反応、反発を目の当たりにして、中国政府は現時点での「台湾侵攻」を見送ったのではないかとの観測も一部で出ている。





北京でのパラリンピック開催中のウクライナ侵攻は中国指導部にロシアに対する怒りと失望を与えたとさえ言われているのだ。





■ 米最新鋭戦闘機も南シナ海に沈没、回収





南シナ海を巡っては、今年1月24日にフィリピン・ルソン島東方の海域で行動中の米海軍の原子力空母「カールビンソン」に訓練飛行を終えて着艦しようとしていた最新鋭機F35Cが着艦に失敗して炎上、甲板を滑りながら海面に墜落する事故が起きている。(参考記事:米F35機墜落 南シナ海で米中緊張 | 、F35C自己動画流出 米海軍捜査)





海面に墜落したF35Cからはパイロットが緊急脱出しており、救難ヘリコプターで救出された。一方、空母の乗組員6人が負傷しフィリピン・マニラの病院に搬送されたが命に別状はなかったという。









▲写真 パシフィック航空ショーでの米ステレス戦闘機 F-35C(2021年10月1日、米・カリフォルニア) 出典:Photo by Michael Heiman/Getty Images





機体はその後南シナ海の海底に沈没し、米海軍挙げての捜索・機体回収作戦が始まった。





最新鋭のステルス性能をもつF35Cの機体から軍事機密が中国側に漏れることを恐れ、中国側より先に機体を回収する必要があったからだ。





事故海域は中国の「九段線」内とみられ、中国外務省は「事故に関心はない」と公式には表明していたものの中国が関心を抱いていることは間違いないと見られていた。





米海軍は3月2日に水深3800メートルの海底で機体を発見、最新鋭の深海作業艇などで機体の回収に成功。事故から37日ぶりの快挙となった。





回収作戦には米軍が保有する「CURV21」という遠隔操作艇が投入され、深海で発見した機体にワイヤーを取り付け、それを回収船のロープに繋いで引き上げたという。今後、機体は事故原因特定などのために最寄りの米海軍基地ないし米本土に搬送されて調査が行われるとしている。





今回墜落したとされるY8機は古い機体であることから米海軍などは特に関心を示していないものの、沈没した機体の回収作業の工程や作業艇の運用などに関する一般的な情報収集はしているとみられ、南シナ海の情報戦も活発化している。





トップ写真:中国Y-8型(早期警戒機型) 出典:防衛省統合幕僚監部




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