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最期に垂直落下した中国東方航空機

Japan In-depth / 2022年3月30日 18時0分

第2の疑問点は、飛行高度から短時間で7000m以上急降下したのは、人為的操作のためだったのか。





事故機の飛行軌跡を見ると、21日14時20分には、高度8869.68m。14時22分、最後に消えた時の高度は1333.5mだった。一部のネットユーザーは、突然墜落した原因として、機内爆発による航空機の解体を挙げている。





ある専門家は、「非常事態下で、パイロットは1分以内に高度を最大1000メートルまで下げた。このような落下は、飛行機がまだ操縦可能な状態にあると考えられる」という。ただ、「もし機体に動力もなく、パイロットが操縦しなかったとしたら、高速で落下する。これは墜落した機体の最後の特徴に合致する」と述べた(確かに、ビデオで見る限り、墜落直前、事故機は垂直に落下している)。





第3の疑問点は、事故機が飛行中に異常な気象状況に遭遇したか否かである。





21日12時9分、梧州の天気は強い寒気とシアーライン(風向・風速が急に変化している部分を結んだ線)による影響で、21日夜から22日にかけて、市全体が雨、局地的豪雨、短時間の雷雨、強風などの強い対流が発生した。





しかし、『人民日報』が発表した事故機の映像では、当時、現場の空は少し曇っていたが、まだ雨は降っていなかった。『新京報』の記者が藤県気象局に問い合わせたところ、当日の18時頃まで当地の気象データは平穏だったという。





第4番目は、民間の東方航空会社は、同型機の運航を制限するかどうかである。





この点については、早速、事故当日夜、中国東方航空は、同社の737-800便の運航を中断している。





第5番目は、山林に墜落した飛行機の搭乗者が生存する可能性についてである。





今回の事故の状況から判断すると、8000メートル以上の高度から地上に高速で落下し、場所は山岳地帯だった。山火事も発生しているので、搭乗者が生存する可能性は極めて低かった。実際、搭乗者全員の死亡が確認されている(b)。





ちなみに、中国では飛行機事故の最高補償額、40万元(約760万円)が16年間変わっていない(d)という。





実は、2010年8月24日、中国国内で、河南航空8387号(ハルピンー伊春)事故(44人死亡)を最後に、12年近く航空機事故はなかったのである(a)。





 





<注>





(a)『BBCNews中文』「東方航空ボーイング737機墜落:3日目捜索拡大し、航空機と犠牲者の残骸を捜索」(2022年3月24日付)





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