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子ども宅食を高岡市に「高岡発ニッポン再興」その3

Japan In-depth / 2022年4月15日 15時44分

そして大事なのは、家庭、さらには子どもに温かい気持ちが芽生えることです。


「お弁当をもらった。高岡っていいところだね」。


そんなことがきっかけで、将来Uターンにつながる可能性があるのです。郷土愛を育む土壌になればと思っています。


この事業の存在を教えてくれたのは、旧知のある自民党国会議員の政策秘書の方でした。子どもの貧困をどう救うのか。超党派で働きかけ、実現したというのです。


「故郷に戻るなら、ぜひ高岡でこうした政策を広めて欲しい」。


当時、私は市長選に出馬するため、高岡に戻ろうとしていました。その際、政策秘書の方にさまざま相談していたのです。それとは別に、丸川珠代元オリンピック担当大臣も高岡で子ども宅食をやるべきだと訴えていました。それから、1年余り。市長選、市議選とバタバタしていたのですが、今年1月下旬に久しぶりにその政策秘書の方に連絡しました。


「1年前とは違うのですが、厚生労働省が新たに子ども宅食について予算をつけています」。


厚生労働省が令和3年度補正予算案で母子家庭等対策総合支援事業として、22億円計上しているというのです。まず国が中間支援法人を決定し、その中間支援法人が子ども食堂を主催する団体などを選定する流れなのです。厚生労働省に連絡した後、この話を「オタヤこども食堂」の方々に伝えると、皆さんやる気満々。


「コロナで子ども食堂も開きにくい。困っている家庭は多いので、ぜひ実現したい」。


申請に動きました。しかし、申請書をどのように書くのか。ボランティアの方々は不慣れです。


そこで動いてくれたのは、市役所の「子ども・子育て課」です。市職員の方が申請書の作成を手伝い、さらに市の推薦状も付けました。市の担当者も「ぜひ高岡市で実現したい」と意気込みました。市職員の努力も大変なものです。その結果、補助を受けることができたのです。コロナ禍の子どもたちをどう、手助けするか。その目的を達成するため、市民と市役所が一体になったのです。


 


<編集部注>


丸川珠代オリンピック担当大臣は、母子寡婦福祉対策議員連盟の事務局長も務めている。


トップ写真:会派「高岡愛」の熊木義城(左から2人目)、嶋川武秀(左から3人目)、出町譲(左から4人目)各市議とオタヤ子ども食堂の方、配達を担当しているキャンナス高岡の方(筆者提供)


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