中国でウェブ上に「内戦勃発」報道
Japan In-depth / 2022年5月20日 11時11分
余談だが、2012年秋、本来、李克強が総書記に選出される予定だった。ところが、2007年秋、習近平(「共青団」出身者が総書記になるのを嫌った「上海閥」の江沢民と曽慶紅が推挙)が政治局常務委員第6位(次期ナンバー1)となった。一方、李克強は習の後塵を拝し、同委員第7位(=次期ナンバー2)にとどまっている。
〔ケース2〕
無論、「仮説」通りに事が運ばない場合も十分考えられよう。前述の如く、最近、浙江省舟山市や福建省福州市で、夜、空が真っ赤に染まった。また、浙江省杭州市では、2度、落雷のような大音響が轟いた。ひょっとすると、これらは、今後、中国各地で内戦が勃発する前兆かもしれない。いったん、各地で内戦が始まれば、中国が分裂の危機に陥る可能性があるだろう。
〔ケース3〕
反対に、水面下で「習派」が軍事的巻き返しに成功し、「反習派」に対し勝利するかもしれない。その時、習主席は第3期目に突入する。そして、おそらく終身制を敷くのではないか。
ただし、この場合、中国経済はますます悪化の一途を辿るだろう。その理由は、いつも我々が主張しているように、次の通りである。
(1)習政権下では「改革・開放」路線(資本主義)をやめて、社会主義へ回帰した。そのため、「国進民退」(効率の悪い国有セクターが伸長し、効率の良い民間セクターが縮小)が起きている。この状況の中で、成長は難しいだろう。
(2)個人崇拝を是とする習主席は「第2文革」を発動し、国内への締め付けを厳しく行っている。成長するには自由な発想が不可欠である。そのため、発展は困難だろう。
(3)今後も「戦狼外交」(対外強硬路線)を継続すれば、中国は世界からますます孤立する。すると、他国との友好的な関係による経済的恩恵を期待できないだろう。
したがって、将来、中国は経済破綻する公算が大きい。その際には、同国特有の「易姓革命」(王朝名を変える革命)が起こるかもしれない。
<注>
(a)『万維ブログ』「見たところ、中国で習近平が失脚し、李克強がトップになるという噂は本当のようだ!」(2022年5月6日付)
(https://blog.creaders.net/u/13104/202205/434266.html)
(b)『中国瞭望』「浙江血红天空!赤色浓如血重现252年前那晚异象」
「浙江省の赤い空!血のような赤色が252年前の夜の幻影を再現」(2022年5月9日付)
(https://news.creaders.net/china/2022/05/09/2481592.html)
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