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韓国地方選で与党圧勝、李在明、文在寅の運命は?

Japan In-depth / 2022年6月8日 23時0分

本格化する李在明への捜査





国会議員特権(捜査から逃れる防弾チョッキ)を手に入れるために補欠選挙に立候補した李在明氏は、党の選挙対策責任者としての責務も放り出し、なりふりかまわぬ選挙を行って当選した。しかしすでに文在寅政権時代の検察首脳や警察首脳は全員交代との方針が確定している。権力の防護壁はなくなっているのだ。





選挙が終わるや韓国警察は、文前政権が捜査を中断させていた李在明議員がからむ「大庄洞(テジャンドン)開発疑惑」を始めとする数々の不正疑惑への捜査を再開した。その突破口が、李在明議員の配偶者、金ヘギョン氏の京畿道公務用クレジットカードの私的流用疑惑捜査の本格化だ。





京畿南部警察庁は先月中旬、カードの使用先と推定される京畿道城南市や水原市などにあるぺクス(水炊き)専門店、中華料理店、寿司店、サルグッス(米麺料理)店など129カ所を家宅捜索し、公務用クレジットカードの利用明細など各種の資料を確保したという。





文在寅へ連日の抗議デモ、捜査も着々進む





一方、蔚山市長選挙不正疑惑、月城原発1号機経済性捏造疑惑、金正恩との秘密取引疑惑などへの捜査を阻止しようとして検察から捜査権を剝奪する検察庁法と刑事訴訟法(防弾チョッキ法と言われている)の改正を公布した前大統領の文在寅氏もデモ隊の抗議と海洋水産部の捜査に直面している。









▲写真 文在寅前大統領(2022年5月1日 韓国・ソウル) 出典:Photo by Jeon Heon-Kyun - Pool/Getty Images





文在寅氏は蔚山市に隣接する梁山(ヤンサン)市下北面芝山里(ハブクミョン・チサンリ)に居を移して(農地法を違反して手にしたと言われている)足を伸ばそうとしたが、右派市民はそれを許さなかった。私邸前にデモ隊が押しかけ、拡声器で「(北の)スパイ野郎」「このゴミ野郎」「ひざまずいて謝罪しろ」などと連日罵声を浴びせている。デモ隊は拡声器の音量を法に触れない範囲にしていたが、警察は近隣住民への保護のために夜間の活動などに一定の制限を加えた。





騒音が問題となるや、デモ隊は、「文在寅逮捕」との張り紙を張り出したり、黒い風船や100個を超える手錠をフエンスにかけるなどの示威行動に出た。これに対しては警察は取り締まる根拠がないとしている。





これに対して文在寅氏はデモ隊リーダー4人を告訴した。「共に民主党」も法律まで作ってこれを阻止しようとしている。しかし文前大統領や「共に民主党」は、李明博元大統領邸に対する民主労総のやりたい放題のデモは放置していた。今回の措置も文氏得意のネロナムブル(自分がやればロマンス、他人がやれば不倫)といえる。





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