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中国が米に続き軍事演習、南シナ海

Japan In-depth / 2022年7月23日 23時0分

これに対して中国は米海軍の南シナ海での演習に関して「不法侵入だ」として反発している。


さらに中国の国営メディアも今回の空母などによる演習を「挑発をエスカレートするものだ」と警告している。


これまでも、中国海軍は南シナ海で米軍などが演習するたびにその直後に軍事演習を実施し、南シナ海が自国の海洋権益が及ぶ範囲であることを内外にアピールしている。


米空母「ロナルド・レーガン」は横須賀を母港として7月1日にグアムを出航してベトナム中部のダナンに一時寄港してから打撃群を編成して南西部から南シナ海に進入したとみられている。


■領有権で譲らないフィリピン


南シナ海では中国と領有権争いをしている国々の中で特にフィリピンの強気が目立っている。フィリピンは6月30日に故マルコス元大統領の長男で元上院議員のフェルディナンド・マルコス・ジュニア(愛称ボンボン)が新大統領に就任して新政権がスタートした。


マルコス新大統領は「領有権問題では1ミリとも譲ることはしない」としており、対中国での強硬姿勢を貫いている。こうした姿勢はドゥテルテ前大統領の中国に配慮した「あいまい路線」を否定するもので、対中融和政策は国民の大反発を招くものとして強気を前面に押し出しているといえる。


そもそもフィリピンは領有権問題や中国の「九段線」に関して国際法違反であるとして中国を2914年に常設仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)に訴え、2016年に同裁判所は「(九段線などは)国際法上の法的根拠がなく、国際法違反である」との裁定を出して、フィリピンの主張を認めた。


しかし中国政府はこの裁定に関して「受け入れないし認めない」と拒否する姿勢を表明したのだった。


ドゥテルテ前大統領は中国からの多額の経済支援、インフラへの投資などを重視して「裁定はただの紙切れに過ぎない」と中国の主張に同調する姿勢を示し、国民の反発を招いていた。


これに対しマルコス新大統領はこれまでのところ対中強硬姿勢を示しているが、これも南シナ海問題に限っての姿勢なのか注目されている。


そんな中7月6日には中国の王毅外相がフィリピンを訪問し、マルコス新大統領と会談した。


会談で王毅外相は「中国はフィリピンとの協力関係を拡大し新たな黄金時代を開きたい」として各分野での経済協力の加速を表明した。中国としては米政権が接近しようとしているフィリピンにさらにテコ入れをしようとの動きとみられている。


今回の米海軍の演習、そしてその直後の中国海軍の演習には、米中の狭間で揺れ動いているフィリピンの新政権に対するアピールも込められているとの見方が有力だ。


トップ写真:中国大使館の外で行われる南シナ海での中国の海事活動に対する抗議デモ(2022年7月12日、フィリピン・マニラ) 出典:Photo by Ezra Acayan/Getty Images


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