草むしりと地域再生「高岡発ニッポン再興」その18
Japan In-depth / 2022年7月27日 15時8分
「草むしりの極意は、根元から引き抜くこと」。草むしりを毎日やっている高齢の方が、若い人に教えていました。
子どもたちは、なぜ参加したのと聞くと、「僕らのグランドです。きれいにしたかったから」「前のようにピカピカにしたい」と笑顔で話していました。
ラジオ体操と草むしりは8月31日まで土日以外、平日実施します。草むしりは長い時間やると、負担が大きいので、ラジオ体操終了後、午前7時までです。ちょうど20分ほどです。
私も参加していますが、皆さん笑顔です。刈った雑草をどうするのか。軽トラに積んでゴミとして排出しようとしていた時、ある参加者が提案したのは、たい肥にすることです。雑草にブルーシートをかけ、数か月すれば、たい肥になるというのです。
さらに、そのたい肥を使って、山崎さんは春には芝桜、秋にはミニヒマワリを育てたいと語っています。住民の中で、次々に連鎖反応的に、アイデアが出てきて、行動に移そうとする。この光景を見ていて、私は胸が熱くなりました。これこそ、私が理想とする地域再生なのです。行政ではなく、住民主導で動く。そのきっかけが今回のラジオ体操と草むしりかもしれません。高岡再興に向けた、歴史的な現場がこのグランドなのです。
「行政に頼るな」。私にそれを押してくれた師匠が鹿児島にいます。次回は師匠ついてお伝えします。
トップ写真:旧平米小学校での草むしりに参加した筆者(2022年7月):筆者提供
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