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マイナ保険証ドタバタ劇からみる日本停滞

Japan In-depth / 2022年8月14日 13時2分

これに対して、中央社会保険医療協議会(中医協)が8月10日に診療報酬の見直しを答申した。現行の加算措置を廃止し、10月から新たな加算措置として、マイナ保険証を利用した患者の初診料の加算が20円に減額、再診時の加算はなくなった。





マイナ保険証を利用した際は21円から6円に引き下げ、従来の健康保険証を利用した際は9円から12円に引き上げられることになり、マイナ保険証利用者が損をする矛盾は解消されることになった。





なんとも滑稽なドタバタ劇ではないか。行政は一体どっちを向いているのか?医療DXの義務化を課すために医療機関にインセンティブを与えようとしていたことは明々白々だ。





国民の利便性を優先しないから、マイナンバーカードの普及が進まないのも当然だ。2024年度末をめざし、マイナンバーカードと運転免許証の一体化も進んでいるが、知っている人はわずかだろう。





カード普及のためにポイントを配ったり、テレビCMをうったりするのに、国費を使う前に、なぜマイナンバーカードが必要なのか、保有するとどのようなメリットがあるのか、国民に説明するのが先であろう。





閣僚の常套句、「高い緊張感とスピード感」は、日本の行政にみじんも感じられない。





無駄に時間と金を使う政策にエネルギーを浪費している余裕は我が国にはない。感染症対策しかり、電力ひっ迫問題しかり、防衛費増額問題しかりだ。国民のために何が必要なのか、まず、説明することだ。理解し納得すれば、大多数の有権者はその政策を支持するだろう。





トップ写真:顔認証付きカードリーダー(マイナンバーカード対応) 出典:パナソニックグループ




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