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ブラジル ボルソナロ大統領敗北しても居座りか

Japan In-depth / 2022年8月30日 12時0分

このため当初は10月2日の投票でルラ氏の当選が決まるとの予想も出ていたが、最近では10月30日の決選投票に持ち込まれるとの見方が有力だ。


 


■ 「神だけが自分を大統領の座から降ろせる」


ブラジル大統領選は第1回投票で過半数の票を獲得した候補がいない場合は上位2候補による決選投票が行われることになっている。決選投票の見通しについては筆者がチェックしたすべての世論調査でルラ大統領が勝利すると予想されている。


ボルソナロ大統領が決選投票で勝つチャンスがあるとすれば、ブラジル経済がその時まで大幅好転した場合だろう。国際通貨基金(IMF)によれば、今年のブラジル経済の実質成長率は昨年の4.6%増を下回るプラス1.7%と見込まれる。最近は国内総生産(GDP)の半分以上を占めるサービス業の回復などから比較的楽観的な予測もあるが、高インフレの影響もあって「“ボルソナロ再選”を可能にするほど経済は良くならない」(駐サンパウロ日本企業幹部)とみる向きが多い。


実は、ボルソナロ大統領が経済情勢の影響など気にしていないとの憶測が乱れ飛んでいる。大統領がしばしば、自分が敗北するような選挙結果を認めないといった発言をしているからだ。


「現在のブラジルの電子投票システムは不正の温床」というのが大統領の口癖。「神だけが自分を権力の座から降ろせる」とさえ公言する。


ボルソナロ氏が選挙で敗北したにもかかわらず、大統領の地位に居座り続けるシナリオを懸念する声は根強い。そうなれば、昨年の米大統領戦後に起きたような混乱がブラジルで再現されるのは必至だろう。(了)


トップ写真:大統領選候補者討論会でスピーチするボルソナロ大統領(2022年8月28日 ブラジル・サンパウロ)


出典:Photo by Rodrigo Paiva/Getty Images


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