チリ「世界で最も進歩的な憲法案」なぜ否決?
Japan In-depth / 2022年9月17日 23時0分
写真)新憲法否決後、内閣改造を行うガブリエル・ボリッチ大統領
出典)Photo by Sebastián Vivallo Oñate/Agencia Makro/Getty Images
■それでも、憲法改定望むチリ国民
チリでは2019年10月に社会格差是正を求める反政府デモが激化。これをきっかけに国民の間で憲法改定要求が高まり、前政権下の20年10月に実施された国民投票では約8割の有権者が新憲法の制定に賛成を表明。制憲議会が昨年7月発足、以後約1年にわたり同議会で新憲法づくりが行われた。
こうした経緯からして「チリ国民が今回の草案は拒否したものの、憲法改定を望んでいることには変わりがない」(チリ最有力紙「エル・メルクリオ」)との見方が現地では有力だ。ボリッチ大統領も改めて新憲法作成プロセスに取り組む方針を明らかにしている。
チリは世界で初めて自由選挙によって社会主義政権が成立した国であり、バチェレ前国連人権高等弁務官が過去に2回も大統領として政権を担当したというお国柄を考えると、進歩的な憲法づくりの動きが再び活発化する可能性は十分あると言えるだろう。
(了)
トップ写真:国民投票で決定した新憲法草案の否決を祝うデモ参加者 チリ・サンティアゴ 2022年 9月4日
出典:Photo by Sebastián Vivallo Oñate / Agencia Makro / Getty Images
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