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習近平主席の中央アジア歴訪

Japan In-depth / 2022年9月21日 11時0分

仮に、習主席がマスクなしで晩餐会に参加したら、主席自身が決めた防疫方針を覆し、「ゼロコロナ政策」の看板をおろす事態となる。


反対に、他の誰もマスクを着けず、習主席だけマスクを着けて参加していたら、笑い者にされ、マスクなしで過ごさなければならなくなっただろう。


また、習主席はどこででも威厳を保たねばならず、首脳間のリラックスした雰囲気の中に溶け込めなかったに違いない。


今回、習主席の渡航で重要なイベントと言えば、トカエフ大統領とプーチン大統領に会う事だった。ならば、王岐山国家副主席が主席の代役を務めれば十分だったとも考えられる。


さて、習主席の外遊中、国内で“事件”が起きた(f)。


第1に、かつて(2020年4月)、復旦大学付属華山病院感染科主任の張文宏医師(ウイルス学が専門)が、大規模なPCR検査は無意味だと言った事がある。習主席が推し進める「ゼロコロナ政策」の“全面否定”だった。ところが、主席不在中、なぜか、その動画がネット上に出回った。


第2に、第20回党大会後も「ゼロコロナ政策」を国家の基本方針として長期に維持するというニュースがいくつもの地方新聞で取り上げられた。しかし、それは“デマ”だった事が確認されている。おそらく「反習近平派」が偽情報を流したのではないだろうか。


そのためか、習主席は上海協力機構会議終了後、すぐにサマルカンドから北京へ戻った(g)。16日深夜である。ひょっとして、主席が急遽、帰国したのは、何か別の重大事案が発生したからかもしれない。本来、この“微妙”な時期の習主席渡航は“余裕”なはずではなかったか。


ところで、次期党大会後の11月8日、李克強首相がカンボジアを訪問し、同国で開催されるASEAN首脳会議に出席予定(h)だと伝えられた。これは、一体、何を意味するのだろうか。




 




〔注〕


(a)『中国瞭望』「10日後に開催された政治局会議:習近平の去就は隠された暗号か?」(2022年9月12日付)


(https://news.creaders.net/china/2022/09/12/2524813.html#comment)


(b)『万維読報』「決して空虚な話ではない 第20回党大会の謎が解けそうだ」(2022年9月17日付)


(https://video.creaders.net/2022/09/18/2526644.html)


(c)『中国瞭望』「習近平のカザフスタン訪問、CCTVは映像を出さない:なぜなら飛行機から降りる時…」(2022年9月14日付)


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