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【東大コロナ留年】学費問題を考える

Japan In-depth / 2022年10月5日 11時0分

特に杉浦くんの場合、医学部なので、6年間この負担が強いられる。国立の医学部といえど相当な負担があるのだ。私も息子を国立の医学部に通わせているが、地方公務員かつ母子家庭であり、収入から考えると子供へかかる経費はかなり大きい。お恥ずかしながら、貯金する余裕はない。「貯金は息子が大学を卒業してから」と考え、今は収入のほとんどを学費等へまわしている。


こうした状況で、一年留年というのは、親にとってはかなりの痛手である。一般的に考えて余分に1年の教育費がかかるというのは家計にとって大きな損害となり得るのだ。「一年なんて大したことはない」などと述べている東大の連中は、親がどれだか苦労して子供を医学部に通わせているか、全く理解していないか、おそらく現場を見ないで、机上の空論をこねくり回す世間知らずなのではないか、と疑いたくなる。


世の中には、様々な状況や心情を持つ人がいる。それを想像、理解できないような人が教授をやっているということが今回、明らかになってしまった。彼らは、ろくに現場にもでないで日本の状況を適切に把握せず、「自分の周囲=世界」という勘違いを起こしているのではないだろうか。そして、自分たちと同様に世間一般においても十分な収入があるから1年くらい大したことなどないという現実離れした発想をしているのではないかと思ってしまう。こうした人物を教授として雇っている東大の品位に疑問を持たざるを得ない。東大を本気でよくして行きたいと思うのならば、もっと現場に出て、学生の声を聞くなり、家計状況を調査するなりして学生第一の運営をするべきではないのであろうか?大学の主役は職員ではなく学生なのだから。


トップ写真:東京大学駒場教養学部 出典:ⓒAkira O. 東京発フリー写真素材集


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