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豪州、日本を潜在的「同盟国」に

Japan In-depth / 2022年10月18日 12時2分

1972年、労働党政権が対中国交回復を断行して以降、豪州では超党派親中外交路線が確立した。1996年の保守連合政権以降も豪州外交は対米同盟関係と対中資源輸出の狭間で是々非々の立場を維持してきた 。だが、最近は豪州内で反中感情が高まり、従来の対中「配慮」政策は変わりつつある 。この点も日本に良く似ている。


今回ある程度確信を持てたのは、2017年頃からの豪州の対中政策変更がどうやら「不可逆的」なものらしい、と感じたからだ。従来のように脅威が欧州ないし中東にあり、豪州の安全保障が安泰だった時代は終わった。欧州諸国や米国に必ずしも頼れないと悟った時、豪州は日本を潜在的「同盟国」と認識するようになったのだろう。


この点については先週末のJapanTimesと今週の産経新聞ににコラムを寄稿したのでご一読願いたい。


〇アジア


党大会で習近平氏が台湾統一をめぐり「武力行使の放棄を約束しない」と演説したのに対し、台湾総統府は「台湾は主権について譲歩せず、民主主義・自由について妥協しない」と述べたそうだ。だが、これだけでは、本来模索されるべき、「言葉の喧嘩」を「物理的力による喧嘩」にしない新たな「政治的枠組み」は生まれない。


〇欧州・ロシア


ウクライナ国境に近いロシア軍の演習場で乱射事件が起き、30人が死亡したそうだ。国防省が「旧ソ連構成国出身の2人」と発表した容疑者はタジキスタン人3人で、信仰をめぐる上官とのトラブルが原因だという。おいおい、なぜタジク人がウクライナ近辺で軍事演習に参加するのか。こんな軍隊がまともに戦えるとは到底思えない。


〇中東


15日夜、テヘランのエビン刑務所で火災が発生、4人死亡、61人が負傷したという。刑務所の作業場で囚人同士の喧嘩が起きた後に火が付けられたと公式発表されたが、本当かね。誰かの計画であれば凄いと思うし、自然発生的事件であれば刑務所の管理に問題がある。イランのイスラム共和制に賞味期限が来たのだろうか。


〇南北アメリカ


イーロン・マスクが「無期限には続けられない」としていた「スターリンク」が一転、ウクライナへの無償提供を続けるという。当然だろう、彼も戦争がかくも長引くとは思わなかったのではないか。所詮マスク氏は商売人であり、慈善事業家ではない。誰かが資金援助に動いたに違いないが、それを詮索するのは野暮な話だろう。


 


〇インド亜大陸


特記事項なし。今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。


トップ写真:日米豪印(クワッド)首脳会談に出席するため訪日したアルバニージー豪首相と会談する岸田文雄首相(2022年5月24日)日本・東京 出典:Photo by Issei Kato - Pool/Getty Images


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