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「コミュニティバス」の“直球質問”に当局は 「高岡発ニッポン再興」その30

Japan In-depth / 2022年10月20日 23時0分

さらに、多くの市民から要望があるのは、コミュニティバスの復活です。私はコミュニティバスを復活するならば、高岡市内のバス事業者に委託して、細かいバス網を張り巡らせるべきだと思うのです。既存の路線バスのルートの修正も含めて、市民ニーズに寄り添う、コミュニティバスが、必要なのです。さらにバス路線が不足している場合、市外含めて別のバス事業者にも協力を仰ぐのも一案です。


その際、思い切った予算が必要です。どのぐらいになるのか。参考になるのは、お隣の富山県射水市です。17路線のコミュニティバスが走っています。料金は一般が200円で、1日乗車券は300円です。射水市はこのコミュニティバスのため、年間2億5000万円つかっています。


高岡市で射水市並みのコミュニティバスを走らせるならば、それ以上の金額がかかるかもしれません。富山県は市町村のコミュニティバスに半分補助を出していますが、高岡市もある程度の出資が避けられないのです。


クルマ依存の社会から脱皮する。そんな都市計画を描くには、きめ細かいルートのコミュニティバスが重要になってきます。1人1台クルマを乗って、渋滞している光景は、脱炭素社会に逆行しています。


また、クルマを使わず、外出しないと、認知症の発症リスクは高まると言われています。部屋に閉じこもっていては、会話もなくなり、発症するというのです。その場合、介護費や医療費の負担はさらに膨らみます。コミュニティバスの予算は、福祉の観点も含めて総合にみなければなりません。導入するならば、ある程度の予算を投じて路線を増やし、高岡市全体の都市計画を描く必要があります。


そこで9月定例会で質問しました。本市では、財政健全化緊急プログラムの終了も踏まえ、きめ細かい路線を張り巡らせるコミュニティバスを導入する考えはあるのでしょうか。


当局は、こう答弁しました。(守山や野村、中田などを対象にした)市民協働型地域交通システムの導入を推進しているところ。議員提案のコミュニティバスを検討する予定はない。一蹴されました。私の完全敗北です。


写真:2018年に廃止された高岡市のコミュニティバス「こみち」のオレンジルートの車両。


出典:国土交通省ホームページ


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