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取り戻せるかワイドショーの信頼性

Japan In-depth / 2022年10月23日 23時13分

それはともかく、この謝罪は突っ込みどころ満載だ。


まず、玉川氏は、「事実確認こそが報道の根幹であると、その原点に立ち返るべきだと考え」、「これからは現場に足を運び取材をし、事実確認をして報告する。その基本にもう一度立ち返るべきだ」と考えるに至ったというのだ。


これでは、これまで現場で事実確認しないでコメントしていたと認めたことになる。これまでのコメントの信頼性を自ら否定したようなものだ。本当にそれでいいんですか?と聞きたくなる。


さらに、冒頭でも述べたように、「番組が政治的意図を持って作られていたかどうか」についての言及が全くなかった。しかし、この問題にほっかむりしていていいはずはない。


なにせ、番組のメインコメンテーターであり、かつテレビ朝日の局員の発言だ。もし、玉川氏が言った「政治的意図」を持った番組制作がなされていないのなら、番組が正々堂々と否定してしかるべきだろう。なぜそれをしないのか?視聴者の疑問は深まるばかりだ。「第2の椿事件」との批判を払拭するには、説明責任を果たすしかないと思うのだが。


玉川氏をバッシングするのは違う、という意見が少なからずネット上にあるようだが、問題の本質はそこではない。これはワイドショー全体のクレディビリティ(信頼性)に関わる問題だ。


最近のワイドショーは、政治経済外交などのテーマを積極的に取り上げるようになっており、視聴者がそうしたニュースの背景や解決策などを理解する重要な場となっている。だからこそ、綿密な取材にもとづき、偏らない多様な意見を紹介する場でなくてはならない。


今回の「玉川発言」を一過性のものとせず、ワイドショー全体の問題として各局はとらえるべきだ。全てのテレビ局のワイドショーが取り上げてもいいのではないか。


トップ写真:イメージ 出典:photoAC


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