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次の照準はパラグアイか 中国の台湾友好国切り崩し工作

Japan In-depth / 2022年10月28日 11時0分

■ パラグアイ国内でも親中へ圧力増す


パラグアイの首都アスンシオン駐在の米系企駐在員によると、中国はパラグアイ国内で親中外交への転換を要求する声が強まっているという状況を利用しようとしているふしがあるという。パラグアイ国内には主要輸出産品である食肉と大豆業者で構成する強力な圧力団体が存在。これらの業界は巨大な中国市場への進出を強く要望しているといわれる。アブド・ベニテス大統領も、国内の農業団体から中国市場へのアクセスを開くよう大きな圧力を受けていることを事実上認める発言をしている。


アスンシオンの有力紙「ABCコロル」は、パラグアイ議会では台湾からの経済支援が十分でないとし、中国への支持を打ち出すべきだと主張する議員が増えていると報じている。前述の米系企業駐在員によれば、パラグアイで来年4月実施される大統領選の行方が同国の外交に影響を及ぼす可能性があるという。全般に与党有利の情勢だが、左翼勢力は統一候補を立てる方針で、親中外交政策を掲げ戦う構えだ。中国が左翼勢力を陰で後押しするのではないかとの噂がささやかれるゆえんである。


(了)


トップ写真:コロンビアで歓迎を受けるパラグアイのベニテス大統領と大統領夫人(2022年8月6日、コロンビア・ボゴタ) 出典:Photo by Guillermo Legaria/Getty Images


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