1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

土光敏夫に学ぶ「個人は質素に、社会は豊かに」 「高岡発ニッポン再興」その36

Japan In-depth / 2022年11月7日 18時0分

その上でこんな言葉を放つ。「あの人のためなら、という気持ちをもたせるのが人望ではなかろうか」「行革でもあの土光さんがあれだけ真剣にやられるのだから、我々も何かしなくては」。


井深は、土光と話をしていて、自分のこと、会社のことなどの話題が出たことはないとし、「すべて日本のため、世界のため、21世紀のため」という話になる。土光の私利なく、無私の心に共鳴しているというのです。


さらに、私は4年前、現代版の「土光敏夫」に会いました。コロナ危機で名をはせた、北海道知事の鈴木直道さんです。私と会った際には、37歳の夕張市長でした。もともと都庁の職員だったのですが、夕張に派遣され、それがきっかけで、市長選に立候補した人物です。鈴木さんは就任期間中、ずっと年収300万円台でした。


「どうしてそんな報酬にするのですか」。私が問いかけると、こう言っていました。


「報酬削減を2期8年続ければ、1億円以上の予算削減になります。このお金でほかの事業ができるのです。すべては夕張市のためなんです」。


その言葉を聞き、私はあの土光敏夫の言葉を思い出しました。「個人は質素に、社会は豊かに」です。


私はこの11月で政治家になって1年です。初心を忘れず、「個人は質素に、社会は豊かに」という精神で仕事をしたいと思っています。皆さま、今後ともよろしくお願いします。(故人敬称略)


トップ写真:土光敏夫氏 出典:財界研究社『財界』新年特大号(1964)より


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください