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「ゼロコロナ政策」への抵抗と「独身の日」

Japan In-depth / 2022年11月19日 12時1分

そして、11月12日、「天猫双11」と京東「双11」での売上げの数字が、アリババと京東から発表されなかった(f)。





アリババによれば、今年の「天猫双11」は、取引規模が昨年と同レベルで、安定的に良好だったとのことである。他方、京東集団は、11月11日23時59分現在、今年、新記録を達成し、小売ショッピング利用者数もまた新記録を達成したと公表した。





昨2021年の「天猫双11」でのアリババの総取引額は5403億元(約10.6兆円)で、前年の4982億元(約9.77兆円)に比べ421億元(約8300億)増加(+8.5%)した。けれども、「天猫双11」で2桁成長は達成できなくなった模様である。また、京東の昨年の取引高は3491億元(約6.85兆円)を超えた。









▲写真 マスコミに向けて売り上げを発表する京東のチェンカイリン氏(2020年11月11日) 出典:Photo by Kevin Frayer/Getty Images





結局、長年続いた中国電子商取引の高成長時代が終焉を迎えた。だが、アリババと京東が数字を公開しないのは、ひょっとして、習近平主席を恐れた(g)からかもしれない。





電子商取引企業の低姿勢は、ここ1年ほど習主席が「共同富裕」を強調し、アリババや京東等の買い煽り投機を抑えている。また、中国共産党が第20回党大会で唱えた社会全体の勤勉・倹約の精神を推進するという最新の方針が関係していると思われる。





話は変わるが、今年『フォーブス』世界の大富豪上位100人中、中国人は約40%も資産を減らしている(h)。昨年、トップ40位までに中国人は7人入っていた(i)が、今年は3人に減っている(j)。





17位の鐘睒睒(「農夫山泉<飲料>」)、25位の張一鳴「バイトダンス<TikTok>」、34位の馬化騰「テンセント」である。なお、馬雲(「アリババ」)は前年の26位から67位へと大きく後退した。





 





〔注〕





(a)『中国瞭望』「過酷な政治の下で深夜徘徊が人気の中国の大学生、警告を受ける」(2022年11月11日付)





(https://news.creaders.net/china/2022/11/11/2545843.html)





(b)『中国瞭望』「広州市のロックダウンで大規模な暴動が発生」(2022年11月14日付)





(https://news.creaders.net/china/2022/11/14/2546768.html)





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