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【ファクトチェック】日本国内の外国籍犯罪ランキング「ほとんどの罪で1位は韓国朝鮮」→誤り

Japan In-depth / 2022年12月11日 7時0分

同犯罪白書で、「令和2年における来日外国人による窃盗及び傷害・暴行の国籍別検挙件数」を見ると、「窃盗」は、ベトナムが2,252件(検挙人員873人)と最も多く、2位が中国1,668件(同739人)3位が韓国・朝鮮461件(同106人)の順、との記載がある。


すでに1位が韓国朝鮮、2位が中国としているTweet①と矛盾している。


「傷害・暴行」は、中国が261件(同303人)と最も多く、次いでブラジル125件(同133人)、ベトナム118件(同134人)の順であり、こちらも韓国朝鮮が1位であるとのTweet①とは矛盾している。


ちなみに、同資料からの下図によると、平成13年~令和2年までに検挙された来日外国人による刑法犯の中で、殺人の罪で検挙された者のデータは記載されておらず、Tweet①で、殺人において韓国・朝鮮が1位であるとされている結論は導き出すことが出来ない。



図)来日外国人による刑法犯 検挙件数の推移(罪名別)


出典)令和3年版 犯罪白書 第4編/第9章/第2節/1


次に、警視庁「犯罪統計資料(令和4年1月~10月犯罪統計)」を見てみる。


この資料には、「殺人罪」の検挙人数が記載されている。これによると、中国の検挙人員が6人であるのに対し、ベトナムの検挙人員は14人に上る。韓国・朝鮮においては0人にとどまっている。


よって、「殺人罪」の検挙数が1位に朝鮮韓国、2位に中国がランクインしていると述べているTweet①はこちらでも事実に反している。



表)来日外国人による重要犯罪


出典)犯罪統計資料(令和4年1~10月分)


また、「放火」、「強制性交等」、「強制わいせつ」の項目を見ると、大きな差はないものの、検挙人員においては中国が最も多いというデータが出ている。いずれにせよ、これら全ての罪において、朝鮮韓国が1位を占めているというTweet①は誤りである。


 


■Tweet②のファクトチェック


Tweet②も一部、ファクトチェックを行う。



Tweet②の図


Tweet②の図で、一番左の円グラフで表されている、「日本人を殺した来日外国人の割合」について調べる。


下の表は、来日外国人犯罪の検挙状況(平成27年)「国籍等別・包括罪種等別の検挙状況」を見ると、殺人犯の検挙人数は全体で33人、国別にみると1位がベトナム8人、2位が韓国6人、3位が中国4人となっている。中国人の殺人犯の比率は、約12%で、円グラフの45%に遠く及ばない。よって日本人を殺した来日外国人の45%を中国人が占めており、次いでフィリピン人、韓国朝鮮人が多いとしているTweet②の左の円グラフで示されているデータは誤りである。


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