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【ファクトチェック】ツイート「サッカー勝ったとたん、急激な円高で1ドル139円台に入った」→ミスリード

Japan In-depth / 2022年12月11日 23時56分

【ファクトチェック】ツイート「サッカー勝ったとたん、急激な円高で1ドル139円台に入った」→ミスリード




Japan In-depth編集部(村田莉菜)





【まとめ】





・ワールドカップ日独戦で日本が勝利した直後、「サッカー勝ったとたん、急激な円高で1ドル139円台に入った」とのツイートが拡散。





・米国の利上げ幅が縮まるとの示唆や、米新規失業保険申請件数が予想より増加したことなどが円買いの原因との見方。





・1スポーツの国際試合が相場に影響を与えたとの印象を与えるのはミスリード。





 





FIFAワールドカップカタール2022日独戦で日本が勝利した後のことだった。





「サッカー勝ったとたん、急激な円高で1ドル139円台に入った」





とのツイートが拡散された。1.7万件のリツイート、1,525件の引用ツイート、9.4万件のいいね、がついている。






https://twitter.com/t_okada/status/1595432988753375232?s=46&t=ZY0otfcHan3Qxc1DwkNy6g




▲Twitterリンク画像





これに対して、以下の反論ツイートもなされた。





匿名:いや、サッカー関係ないでしょwたまたま同じタイミングで米国の指標が発表されたからですよ(https://twitter.com/yamada19791979/status/1595475280474255360?s=46&t=ZY0otfcHan3Qxc1DwkNy6g)

匿名:EURJPYでもUSDJPYでも似たような動きだから影響が全くゼロではないだろうけど、PMI発表のタイミングと重なっただけでは。(https://twitter.com/potter2021view/status/1595470174898921473?s=46&t=ZY0otfcHan3Qxc1DwkNy6g)





Japan In-depth編集部もファクトチェックを行った。





日本経済新聞によれば、23日に発表された11月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨において、米国の利上げ幅が縮まるとの示唆があったことから、海外市場で円買い・ドル売りが強まっていたとしている。





また同記事によれば23日に発表された11月の米国の購買担当者景気指数(PMI)が前月から低下し、不況を意味する数値となったことや、同日発表された米新規失業保険申請件数が予想より増加したことも、米長期金利が低下しドル買いが進んだ原因である。





つまり日本VSドイツ戦の後に生じた円高は、アメリカの利上げペース減速という動きから生じた円買い・ドル売りの影響であり、サッカーの試合結果と直接は関係ないと見るのが妥当である。





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