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大雪でも休校せず、その是非「高岡発ニッポン再興」その40

Japan In-depth / 2022年12月27日 17時33分

大雪でも休校せず、その是非「高岡発ニッポン再興」その40




出町譲(高岡市議会議員・作家)





【まとめ】





・12月23日、高岡市は周辺市町村より、多くの大雪に見舞われた。





・高岡市の小中学校では、平常通り終業式が行われた。





・専門家によれば、ここ数年災害には予防的な措置をとるのが主流。教育委員会は実態を踏まえて次の大雪に備える必要がある。





 




先週金曜日23日、高岡市は周辺市町村より、多くの大雪に見舞われ、混乱しました。時間帯も集中した局地的な大雪です。ゲリラ豪雨ならぬ、ゲリラ豪雪ともいえます。私自身も、交差点でクルマが立ち往生しました。


今後、再び大雪になるかもしれません。そこでゲリラ豪雪に見舞われた12月23日を検証します。


この土日、複数の父兄からこんな声を聞きました。


「どうして高岡市は小中学校を休校しなかったの。大雪の際、歩道の除雪は後回しになり、子どもたちは歩道を歩けません。車道を歩いて、危ないのです。早く休校と判断してくれれば、良かった」


高岡市では、小中学校は、平常通り終業式が行われました。多くの子どもたちは午前8時ごろに学校に行き、午前11時半ごろに帰宅しました。なぜ、休校にしなかったのか。


高岡市教育委員会に聞きました。理由は、前日の22日午後3時段階では、大雪に関して注意報だったからです。教育委員会は、「警報だったなら、休校していた」といいます。休校にするかどうかは、午後3時ごろに判断することになると言います。この日は午後5時ごろに教育委員会で最終確認し、「休校せず通常通り」に決定しました。


気象によりますと、注意報とは「災害が起るおそれがある場合にその旨を注意して行う予報」で警報は「重大な災害の起こるおそれのある旨を警告して行う予報」です。警報の方が、深刻な事態なのです。結局、警報になったのは、23日当日の午前6時でした。


「当日の朝6時になると、すでに、教師や児童が学校に向かっており、突然休校できない」としています。この日私は早朝市内を視察しました。小学生が、雪で歩道を歩くことができず、車道を歩いている姿を見かけました。正直危ないと思いました。大きな事故などがなかったのは、良かったのですが、行きも帰りも、悪天候の中、子どもたちが歩くのは、やはりリスクがあると思います。


砺波市と小矢部市は市内の小中学校を臨時休校としたほか、県立高校と私立高校、特別支援学校合わせて23校が臨時休校となりました。一方、氷見市と射水市は、高岡市と歩調を合わせ、休校せず、平常通りにしました。


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