1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

空き家の優遇税制を見直しに高岡市は「高岡発ニッポン再興」その54

Japan In-depth / 2023年2月9日 11時0分

今回の「管理不全空き家」は、「特定空き家」のいわば予備軍です。倒壊するほどではないが、窓が割れていたり、雑草が生えていたりする場合、認定されます。こうした空き家は、全国で少なくともおよそ24万戸あるといわれています。改正法案では、特定空き家と同じように、行政に強い権限が与えられます。指導、勧告に従わない場合、固定資産税は実質、4倍程度に増える見込みです。


実はいくつかの自治体ではすでに、空き家に対して優遇税制の見直しに踏み切っています。そのうちの一つは、神戸市です。20年度に税優遇を見直しし、40ほどの物件が対象となりました。所有者は、解体や修繕に応じたりするケースも出ているといいます。


きっかけは、総務省通達です。自治体は、裁量で空き家に関しては、住宅に該当しないと判断し、優遇措置の見直しができるようになったのです。神戸市は、今回のような国土交通省の「管理不全空き家」の制度を待たずに、総務省の通達で動いているのです。空き家に対する危機感はそれだけ強いと言えます。


国土交通省によりますと、「特定空き家」にしても「管理不全空き家」にしても、自治体に大きな裁量を与えています。空き家にどのように向き合うのか。自治体経営の腕の見せ所なのです。高岡が空き家問題で、全国をリードする存在になって欲しい。私も一市議会議員として、非力ながら、全力を尽くしたいですね。


トップ写真:瓦が落ちた空き家 富山県高岡市福岡町(筆者提供


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください