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アダニ・グループ、バングラデシュでも問題に直面

Japan In-depth / 2023年3月2日 23時0分


写真:グレートバリアリーフ世界遺産地域を通過する石炭船の移動の増加等に反対する緑の党が主宰した反アダニデモに集まった原住民ら 2019 年 4 月 28 日、オーストラリア・クレルモン


出典:Photo by Lisa Maree Williams/Getty Images


アダニ・パワーが、豪州炭を燃料にバングラデシュへの電力輸出を狙ったプロジェクトは、インド東部ジャルカンド州ゴッダに発電容量80万kW2基を建設するというもの。ビジネス・スタンダード紙によると、投資額は1481億7000万ルピー(約904億円)、うち70%弱をREC(地方電化公社)とPFC(電力金融公社)からの融資で賄う予定。BPDBとアダニ・パワーの契約では、2017年11月から149.6万kWの電力を供給することになっていた。


しかし、稼働予定は2022年1月、同年12月、さらに今年1月初旬と延期され、現在は「バングラデシュの独立記念日である3月26日からの稼働を期待」(アダニ火力のアニル・サルダナ社長)の状況。


ロイター電によると、BPDBがアダニ・パワーと交わした契約では輸送費を含む豪州炭の輸入コストはBPDB負担で、アダニ・パワーの要求額はトン当たり400ドルに上っているという。BPDB側は、国際市場価格のトン当たり250ドル以下にすべきとしているようだ。


一方、アダニ・パワーは、米ワシントン・ポスト紙によると、アダニ・パワーが支払うべき10億ドルを超えるクリーンエネルギー税(炭素税)は経済特区指定で免れるという。こうしたアダニ・グループの事業手法に、“BPDBは同グループの虜にされている”との声も上がっている。


バングラデシュは一昨年に18件の石炭火力プロジェクトを環境問題に対処し中止したというが、汚職監視のトランスペアレンシー・インターナショナル・バングラデシュによると、アダニ火力の案件はその中に含まれていない。(敬称略)


トップ写真:Adani グループに対する抗議デモ。クイーンズランド州政府に対し、クイーンズランド州中央部にあるアダニ炭鉱の承認を撤回するよう求めている。2019 年 7 月 5 日 豪州・ブリスベン広場


出典:Photo by Glenn Hunt/Getty Images


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