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在米中国大富豪、郭文貴の逮捕

Japan In-depth / 2023年3月20日 11時0分

郭文貴による詐欺被害者に多数インタビューしている独立系監督、何楊は、郭詐欺被害者の大部分は10万米ドル(約1332万円)前後を投資しており、数千人が10万米ドル以上を失い、中には前後に数百万米ドルを投資した人もいるのではないかと述べている。





何陽は、郭文貴の成功は「カルト」的だと考えている。郭は「反共」という名目で“信者”を呼び集め、情報の閉鎖的なコミュニティを作り、郭を信じない者を罰する、いじめや脅迫を行う。郭は自分を「ゴッドファーザー」としてパッケージングした後、“信者”の富を収奪するという手口だった。





よく知られているように、郭文貴は、スティーブ・バノン元トランプ上級顧問と親交があった。郭の「新中国連邦」という“政府”は、バノンや郝海東(中国サッカー界のレジェンド)の協力の下、創設されている。





3月15日午後、「新中国連邦」の一部メンバーは郭文貴裁判に出席した。ある者は議事録を作成し、ある者は法廷をスケッチするなどしている。法廷の外では、20人以上の“信者”が「新中国連邦」の「国旗」を掲げて、郭支持を表明していた。裁判中、郭文貴も、時折、支持者に声援を送っていた。





ところで、余建明は、昨2022年2月、英国で「香港人協会」を立ち上げ、香港人のBN(O)ビザによる英国定住を支援(d)するとしていた。だが、余自身が「親中派」であることから、その意図に疑問が持たれている。





実は、余建明は、かつて重慶市中国人民政治協商会議のメンバーであり、香港の親共産主義統一戦線グループである「香港青年会」の執行委員長を務めた。在任中、周融ら「建制派」(親中派)の人物が創立した「保普選反占中大連盟」(Alliance for Peace and Democracy)に加わり、香港の「雨傘革命」などの民主化運動に対抗している。





また、余建明は、元招商証券(香港)のマネージングディレクターで、マッコーリー銀行の中華圏株式市場会長を10年間務めた。2015年3月、余は同銀行を退職し、郭文貴がトップであるACA Capital Limitedグループ(阿中資本集団)のACA Systemの取締役社長に就任している。なお、余建明は暗号通貨「Himalaya Exchange」の創設者だという。





結局、郭文貴は「反中」を標榜しながら、実際は、米国世論を攪乱するための“中国スパイ”だった可能性を否定できないのではないか。





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