バイデン大統領をどう評価するか その4 統治能力への不安
Japan In-depth / 2023年3月21日 11時35分
バイデン大統領がオバマ政権の副大統領として扱っていた機密文書多数がバイデン氏のワシントンでの民間執務室とデラウェア州の自宅でみつかったというのである。民間執務室では昨年11月2日に、自宅では昨年12月に、いずれも同氏の弁護士たちが発見し、司法省や国立公文書館へ届けたというが、外部には内密にされた。そして今年1月9日にCBSテレビが報道して初めて一般に知らされたのだった。
以来、アメリカのメディアはホワイトハウスやバイデン大統領自身に連日、この件の実情を問う質問を浴びせ続けるようになったが、いまだ明快な解答は出ていない。バイデン政権側はノーコメントや曖昧な言辞だけを続けているのだ。実は岸田首相の来訪はまさにその時期だった。
(つづく。その1、その2、その3)
**この記事は月刊雑誌『正論』2023年4月号に載った古森義久氏の論文「国際情勢乱す米国政治の混迷」の転載です。
トップ写真:機密文書は見つからなかったと報道陣に話す大統領特別補佐官兼ホワイトハウス顧問室報道官のイアン・サムス氏(2023年2月1日アメリカ・ワシントンD.C.)出典:Photo by Chip Somodevilla/Getty Images
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