1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

尹大統領訪日成功は、日韓共同制作の外交芸術作品

Japan In-depth / 2023年3月23日 18時0分

最後に、岸田総理のウクライナ電撃訪問について。「なぜこのタイミングなのか」と日本のメディアに聞かれ、筆者は「これまで日本の政治家には秘密を守る権利がなかったが、今回は秘密がちゃんと守られ、皆さんが報じなかったからでしょう」と答えた。一部のマスコミは、何かが動いていることを薄々感じていても、報じなかったのではないか。これって、結構画期的なことだと思う。これが前例になってくれれば良いのだが・・・。





〇アジア





続いて習近平訪露について。一部マスコミは中国の「仲介」外交などと燥いでいたが、少なくとも今の中国に「仲介」は無理だ。習近平の目的は中国の国益最大化。それにはロシアの「敗北」も「勝利」もない状態(どちらに転んでも欧米の次の標的は中国となる)が続き、米国がウクライナ問題に忙殺され、東アジアで中国の行動の余地が拡大することがベストである。それが中国「仲介」努力なるものの本質ではなかろうか。





〇欧州・ロシア





プーチンは習近平に本格的な軍事援助を要請したに違いないが、習近平はこれに言質を与えなかったはずだ。習近平にロシアと心中する気はない。今や力関係は中国の方が上なのだから。中露協調で欧米に対抗するというプーチンの思惑は外れるだろう。かといって、中国はロシアを見捨てられない。実は習近平も困っているはずだ。





〇中東





中国の仲介でサウジアラビアとイランが外交関係を正常化したというnarrativeは、当たらずとも遠からず。経済制裁に喘ぐイランと、対米関係悪化の中で国内経済改革を進めたいサウジアラビアが戦術的に緊張緩和を望むのは当然であり、こうした動きは過去数年、イラクやオマーンの仲介により水面下で続いていた。要するに中国は最終局面で美味しいところだけを食べた、ということ。中東とウクライナは全く違うのだ。





○南北アメリカ





ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝は日米決戦となり日本が勝った。どちらが勝ってもおかしくなかったが、アメリカでもようやくWBCへの関心が高まってきたようだ。大リーグに在籍する外国系の有力選手が中南米、アジア、欧州に分かれて出来たチームの対抗戦がWBCであれば、WBCこそが「ワールドシリーズ」ではないのかなあ。





〇インド亜大陸





特記事項なし。今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。





トップ写真:首脳会談を前に握手する尹錫悦大統領(左)と岸田文雄首相(2023年3月16日、日本の東京で首相官邸にて)出典:Photo by Kiyoshi Ota - Pool/Getty Images




この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください