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住民説明会と“個人海外視察”「虫の目」と「鳥の目」 「高岡発ニッポン再興」その64

Japan In-depth / 2023年4月1日 11時27分


写真)森雅志前富山市長(右)、筆者(真ん中)


筆者提供)


海外で学ぶことは大事ですね。森さんの話を聞いて思い出すのは、兵庫県明石市の泉市長の論文です。明石市と言えば、子ども予算を倍増し、9年連続で人口増を実現した都市として知られていますが、「2023年の論点100」という月刊文藝春秋の別冊に掲載された論文によれば、明石市の泉市長もまた、海外の政策を学ぶ重要性を訴えています。


「明石市の政策はほとんど海外からの直輸入」だとしています。例えば、養育費の立て替え政策。フランスやスウェーデンに学んだと言います。離婚相手と取り決めたはずの子供の「養育費」の不払い問題です。確実な支払いを担保する制度がない中、明石市では、養育費が確実に子供の手に渡るようにするための先進的な取り組みを行っています。


さらに、子ども関連の予算。日本はOECDと呼ばれる先進国の平均値と比べると、予算は半分です。明石市の予算配分では、子ども予算を倍増しました。


泉市長は「世界最先端の政策ということは、時代の切実なニーズ。やって当然の政策ばかり」だと指摘しています。


 森前市長は都市政策、一方の泉市長は子ども予算。まったく違った分野の政策です。どちらも、世界の動きにヒントを得て、実施した政策です。


結局、うちにこもっているばかりでは、政策の幅が広がらないのです。住民の声を聞きながら、大きな視野から、政策を実施する。つまり、「虫の目」と「鳥の目」が必要なのです。どんなに忙しくても、海外の動きを学んでいきたいと思いました。


トップ写真:富山市


出典:Sean Pavone/GettyImages


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