一人で抱え込まないで「新入社員に贈る言葉」その1
Japan In-depth / 2023年4月4日 7時0分
安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)
【まとめ】
・コロナ禍で人との付き合いが薄いまま社会に出る新人諸君。
・いきなり濃密な年上との付き合いに放り込まれストレスもあろう。
・自分一人で解決しようとせず、身の回りの信頼できる人に相談するのも手だ。
街にリクルートスーツそのままの若者があふれる季節になった。年が明けて早くも4月になったわけだ。
毎年というわけではないが、新しく社会に出る人達に先輩としてメッセージを送っている。年寄りの繰り言と思って聞き流してほしい。
私が現役だった2013年当時と比べ、職場の環境はかなり変わったと思う。パワハラが当たり前の様に横行していた時代はもう、ない。
コロナ禍以降は、リモートワークが当たり前になった。10年前には考えられなかったことだ。それはそれで良かったと思う。多様な働き方があってしかるべきだし、毎日ラッシュアワーの電車に揺られ、同じ時間に職場に行く必要もないと皆が悟った3年間だった。
一方で、やはり顔をつきあわせて議論しないとしっくりこないよね、という意見も出てきた。ワイガヤをやっているとアイデアができたりするということを再認識したわけだ。それはそれで1つの収穫だろう。
とにかく、オンラインかオフラインか、という二者択一ではなく、ハイブリッドでやれば良いだけの話なのだ。
で、新人諸君に向けての話になるのだが、大学時代のほとんどをコロナ禍の真っ最中に過ごし、本来濃密な人との接触を否が応でも堪能するはずの大学生活が妙に淡泊になったまま社会に出るのが君たちだと思う。ある意味、放置プレーに浸っていたわけだが、それが真逆の世界になるわけだ。
いきなり会社という組織に入り、9時5時の生活を強いられる。同世代は同期のみ。後は年上ばかりという環境。大学生時代の友達同士とつるんでいた時の様に、同じような価値観の人ばかりではない。いや、むしろ、全く違う考え方の人ばかり、と感じるかもしれない。これはかなりのストレスだと思う。
昔のビジネスパーソンは帰りに焼き鳥屋に行き、愚痴を言ったりしてストレスを解消したが、最近アルコールをたしなむ人も激減しているようだし、そもそも人付き合いが煩わしい、ということもあろう。(新人歓迎会など、出たくない人には同情申し上げる)
となると、いきおい1人になっていろいろ自分の中に溜まることになる。
「物言わぬは腹ふくるるわざなり」と、古来から言うように、たまには思ったことを口に出す方がいいと思う。
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
縁を切りたくなる。身内の「非常識すぎる」エピソード5選
KOIGAKU / 2024年6月28日 18時23分
-
「挨拶しない人」は確実に損している…「生産性は低いけど評価される若手」ほど明るくハキハキしている理由
プレジデントオンライン / 2024年6月28日 10時15分
-
「36歳で余命6年と宣告されて、もう寿命」内山信二(42)がタバコも酒も白米も減らす生活を始めたワケ「結婚してなかったら今頃…」――2024年5月の読まれた記事3位
文春オンライン / 2024年6月27日 17時0分
-
ストレスが脳を壊す!脳神経内科医が教える脳の健康とストレスの意外な関係性
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月15日 11時0分
-
「希望の部署ではないのでやる気が出ません」人事もあきれた「入社1カ月で号泣→退職」した若手社員の言い分
プレジデントオンライン / 2024年6月14日 9時15分
ランキング
-
1茂木敏充氏が自民総裁選に意欲も…《河野もあり得ないが、茂木もあり合えない。そろって勘違い》と悪評ふんぷん
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月1日 9時26分
-
2脳裏に焼きつく救助の光景 「忘れない」消防士の誓い 能登地震半年
毎日新聞 / 2024年7月1日 17時51分
-
3会わせないように…母・田村浩子被告が出した“苦渋のアイディア”明らかに すすきの殺人裁判
STVニュース北海道 / 2024年7月1日 16時14分
-
4富士山の山梨側「吉田ルート」で山開き 新たな入山規制始まる
毎日新聞 / 2024年7月1日 10時21分
-
5セクハラ辞職の前町長、100万円収賄容疑で再逮捕…岐阜県池田町
読売新聞 / 2024年7月1日 14時39分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)