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試される「アメリカらしさ」

Japan In-depth / 2023年4月4日 23時0分

もう一つ、今週気になったのはAIソフトChatGPTの凄さである。昨日、米国に住む娘一家とチャットしていたら、IT専門家の夫君がネット上でこんなものを見付けた、といって以下の文章を送ってくれた。





●宮家邦彦氏は外交政策や安全保障問題に関する見解を提供しているものの、あくまで現実的な立場から分析を行っているようだ。そのため、左派や右派などの政治的イデオロギーに拠らず、日本の国益を重視し、国際社会における積極的な役割を果たすことを目指しているようである。





「誰がこんなことを書いたのか」と問うと、「宮家邦彦の政治的イデオロギーは?」なる問いへのChatGPTの答えだと言われ、文字通り、驚愕した。しかも、この無料ソフトはまだサービスを開始したばかり。ChatGPTがこれほどの実力であれば、将来のAIソフトの能力向上は末恐ろしいと思った。





他方、現時点ではChatGPTにコラムを書かせるのは無理だとも実感している。この顛末は今週の産経新聞WorldWatchに書いたのでご一読願いたいが、うーん、やっぱりエッセイやコラムは自分で書くしかないのかなぁ。執筆をAIに任せるのは当分無理、どうやらこれが結論のようである。





〇アジア 





林外相の訪中に関し、中国共産党系「環球時報」電子版が「悪人の手先となって悪事を働かないことが日本の対中外交の前提となるべきだ」「外交と軍事の面において、日本は中国への敵意をもはや隠すことも抑制することもしなくなった」などと報じているそうだ。これを「敵意」と見誤る判断ミスに中国側は未だ気付かないのだろうか。





〇欧州・ロシア





サンクトペテルブルクの「ワグネル系」のカフェで爆発があり、著名な軍事ブロガーが死亡した。直前にブロガーに贈られた置物が爆発したらしく、容疑者の女性が逮捕されたが、ロシア側はウクライナ黒幕説などを流している。ロシアでは米国とは別の理由で多くの人が亡くなっているようだ。





〇中東





「OPECプラス」が日量200万バレルの原油減産を維持する一方、サウジアラビアなど産油国の8カ国が5月から年末にかけて自主的に日量116万バレルを減産する方針を示した。サウジアラビアは本気でバイデンに喧嘩を売っているようだが、大丈夫なのか。MBSの若さが気になるところだが・・・。





〇南北アメリカ





ニューヨーク州で起訴されたトランプ前大統領がニューヨークに到着、4日、裁判所に出頭し罪状認否(arraignment)に臨むそうだ。「これほど悪質でおぞましい攻撃を受けた大統領はいない」と徹底抗戦する構えだが、「これほど悪質でおぞましい大統領はいない」と言うべきではないのかねぇ。





〇インド亜大陸 





特記事項なし。今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。





トップ写真:大陪審によって起訴され、罪状認否するためにトランプタワーを訪れたアメリカ前大統領のトランプ氏(2023年4月3日アメリカ・ニューヨーク)出典:Photo by Michael M.Santiago / Getty Images




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