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赤ちゃんへの絵本とシビックプライド「高岡発ニッポン再興」その73

Japan In-depth / 2023年4月23日 12時0分

そして、翌2001年、ブックスタートが動きました。高岡含めて全国で12市町村です。日本は世界ではイギリスに次いで2番目となったのです。その先進的な取り組みに高岡がいち早く関与。誇らしいですね。しかも、行政のお金をあてにせず、民間だけでやったのは、高岡市だけです。文苑堂はその後15年間、絵本を提供しました。1人2冊です。書店といえども相当な出費があったはずです。地域に貢献する姿勢には、頭が下がります。現在は高岡市が1冊の絵本を用意しています。





この「高岡らっこの会」のメンバー、中川加津代市議によれば、3カ月健診の際には、若い母親から、育児の悩みなども聞いていたといいます。中川さんも、成人した2人の息子を育てています。先輩ママとして相談相手になったそうです。





このブックスタート運動、世界に広がっています。また、日本では現在、1102の自治体が参加。全自治体の63%に達しています。





私は津幡さんの話を聞きながら、「シビックプライド」という言葉を思い出しました。それは、単なる郷土愛ではありません。シビックプライドとは、当事者意識を持った誇りです。「高岡をよりいい場所にする。高岡市民をより豊かにしたい」。津幡さんのような思いを込めた誇りです。また、絵本をもらった子どもたちは将来、Uターンするかもしれません。お世話になった高岡への恩返しという気持ちがうまれるかもしれません。





ブックスタート、もっと高岡市民が認知し、シビックプライドを高めるきっかけになった欲しいですね。





トップ写真:全国ブックスタートデーに行われた子ども達への読み聞かせの様子 (英国・ロンドン) 出典:Photo by John Phillips/UK Press via Getty Images




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