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スーダン紛争の原因と行方

Japan In-depth / 2023年5月6日 23時0分

国連によると、スーダンでは、既に10万人以上が国外に避難し、さらに、80万人の人々が避難することになるだろうと予測しており、深刻な人道危機が既に起きていると警告している。世界食料機関(WFP)の職員が4人殺されており、食料などの備蓄も略奪されている。国連は国内に残り、比較的安全な地域から人道支援活動を再開しているが、首都ハルツームなどでは度重なる休戦合意にも関わらず戦闘が続いているため、当面支援活動も届かないであろう。


米国や中東・アフリカの周辺国、国連、アフリカ連合、東アフリカの地域機関(IGAD)などがスーダンの当事者に停戦と和平に向けた動きを働きかけているが、実現するまでには時間がかかるであろう。


2011年にスーダンから独立した南スーダンでも、僅か2年で大統領と副大統領の間で権力闘争が起き、内戦に突入した。それ以来、何回かの衝突を経て和平協定が出来たのは2020年になってからだった。スーダンでも、停戦や和平協定が締結されても、予定通り民政移管が順調に進んで民主選挙が行われるどうか分からない。軍支配の歴史を終焉させるのは、並大抵のことではない。


トップ写真:ワディ セイドナ空軍基地から キプロスに向かうため、英国人の国外退去の準備をする英国空軍兵士 2023年4月30日 スーダン・オムドゥルマン


出典:Photo by MoD Crown Copyright via Getty Images


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