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中東の安定度占うトルコ大統領選

Japan In-depth / 2023年5月9日 18時0分

米国はTitle42と呼ばれる移民政策を廃止、ブラッセルで欧州国防・安全保障閣僚会合開催、日本でG7閣僚会合(14日まで)





【「Title42」とは米国で新型コロナウイルス感染拡大防止を理由に導入されていた不法越境者を即時送還できる措置のこと。11日に廃止されるらしいのだが、これは大きな事件だ。少なくともメキシコとの国境地帯に不法移民希望者が再び大挙して押し寄せることだけは間違いなかろう。バイデン政権は軍を派遣し不法移民を厳しく取り締まるというが、敵は共和党よりも、身内の民主党リベラル派ではなかろうか?】





5月12日金曜日





米スペイン首脳会談





【なるほど、スペイン首相はワシントンで首脳会談に臨むということか。】





5月13日土曜日





モーリタニア総選挙





【モーリタニアはサブサハラ・アフリカのイスラム国だが、今回の選挙は2019年の大統領が民主的選挙によって選ばれた後、初めての議会選挙ということで欧米関係者は注目している。日本ではモーリタニアに対する「タコ漁」支援などが話題になっているが、少なくとも欧米の一部では、アフリカのイスラム国家で民主制度が定着するか否かが問われる選挙の一つという認識なのだろう。】





5月14日日曜日





【先週も書いた通り、今週筆者の最大関心事はトルコ大統領選挙の行方だ。20年以上権力を維持してきたこの剛腕政治家が生き残るか、退陣するかはトルコの民主主義だけでなく、バルカン半島から中東地域全体の将来の安定度を占う上で極めて重要となる。日本ではそれほど注目されていないのが不思議なくらいだ。タイについては下記参照。】





さて、先週筆者が注目したのはやはり岸田総理の訪韓だった。詳細は8日の産経新聞と9日のJapanTimesに書いたのでご一読願いたいが、簡単に言えばこうだ。





●日韓両国は、懸案は残っているものの、安全保障面の協力を優先した





●岸田総理は新たな謝罪をせず、従来の立場を維持した





●尹錫悦政権も米国との関係を重視し日韓関係改善の必要性を認識した





●短期的かもしれないが、両国関係が正常化することを期待したい





●一方、日韓関係は90%が内政問題で、386世代は今50代、あと20年は現役だ





●日韓間で再びゴールポストが動く可能性は覚悟すべきである





●希望は韓国内の世代交代で、今日韓が若い世代のため布石を打つ意義は大きい





〇アジア 





14日のタイ総選挙では、革新系野党第2党が躍進し、独走していた最大野党が伸び悩んでいるそうだ。一方、親軍政党を中心とする与党側も苦戦しており、過半数獲得は困難らしい。民主的に選挙が行われれば良いのだが、結果次第では新政権樹立まで混乱も予想されるという。いずれにせよ、軍は黙っていないだろうが。





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