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アメリカはいま――内政と外交・ワシントン最新報告 その7 バイデン大統領の評価は?

Japan In-depth / 2023年6月1日 11時0分

彼はいま80才です。あと2年たつと82才で、次期大統領には82才から就任することになります。ただしすでに1期やっていますから、あと2期8年はできません。この点でも民主党側には新たに2期8年を務められる大統領候補を選ぼうという主張もあります。





このあたりを総合すると、やはりバイデンさんに対する一般のなんとなくさめた感じがあるといえます。これは幾つか理由があります。政策面で、例えば国内問題をみると、違法入国者が記録的に増えている。バイデン政権、民主党リベラル派の政策というのは人道主義、寛容である、貧しい人、弱い人たちをとにかく救わなければいけないというようなリベラル派の思考の流れがあります。





バイデン政権は国境を超えて入ってこようとする人たちをほとんど取り締まりをしなかったのです。これは、トランプ前大統領がメキシコの壁をつくって、入れないといったのとは対照的でした。





そうでなくても、本来、トランプ政権の前の時点でもアメリカ国内には合計1,100万ぐらいの違法滞在外国人が存在してきました。そこにプラスしてなお中南米諸国から違法にどんどん入ってくる。トランプ前大統領はもうこれ以上、不法入国者は入れないと宣言して、それなりに有権者のかなりの幅広い層の支持を得たのです。





(その8につづく。その1、その2、その3、その4、その5、その6)





**この記事は鉄鋼関連企業の関係者の集い「アイアン・クラブ」(日本橋・茅場町の鉄鋼会館内所在)の総会でこの4月中旬に古森義久氏が「アメリカの内政、対中政策――ワシントン最新報告」というタイトルで講演した内容の紹介です。





トップ写真:トランプタワーに到着するドナルド・トランプ元大統領(2023年5月29日 米国・ニューヨーク)出典:Photo by James Devaney/GC Images




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