インドネシアとマレーシア、EU パーム油関連規制に反発

Japan In-depth / 2023年6月4日 18時0分

この面談に先立ち、マレーシアのファディラー副首相兼プランテーション・農産品相とインドネシアのハルタルト経済担当調整相は、パーム油問題に共同で対処することで合意していた。

■　EU から軽く扱われた両国の閣僚訪問

マレーシアのファディラー副首相兼プランテーション・農産品相とインドネシアのハルタルト経済担当調整相らの共同使節団は5月31日、EU本部で関係者と面談した。マレーシアとインドネシア、両国を主体としたパーム油生産国評議会（Council of Palm Oil Producing Countries’=CPOPG）は面談終了後の声明で、両国とCPOPGによるEUの森林破壊に関する規則に対する反対は「成功」とした。しかし、苦しい言い訳のような感は否めない。この面談に関するEU側の発表は見当たらない。

英フィナンシアル・タイムズ紙は、「インドネシアとマレーシアはパーム油に関するEUとの交渉を凍結」（2023年5月31日付）と報じた。

トップ写真：インドネシアのジョコ・ウィドド大統領はライエン欧州委員会委員長と5月21日の広島サミットの折に会談。EUの「森林破壊フリー」策について言及した。　出典：インドネシア大統領府