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キューバにスパイ施設建設説で再浮上する中国の脅威

Japan In-depth / 2023年6月23日 19時0分

■ 経済分野から軍事面にも進出-中国





中国の影響力増大が目立つのは中南米地域ではキューバだけでない。中南米カリブ33カ国のうち、現在、中国の「一帯一路」構想に参加ないし、参加表明している国は21カ国にも上り、その大半の国で投資・貿易やインフラ分野などで中国との結び付きが強まっている。





ブラジルは「一帯一路」に参加していないが、いまや最大の貿易相手国は中国だ。米国が最も警戒を強めているのは、中国が中南米諸国の経済分野だけでなく、軍事・安全保障面にも浸透を図っていること。WSJは、中国がキューバに軍事訓練施設を建設するための交渉を行っているとも報じている。中国はアルゼンチン南部パタゴニア地方に「宇宙探査研究センター」を建設、同センターは2018年から稼働を開始。米国の軍事専門家からは「他国の衛星通信の傍受や衛星の動き妨害のため軍事利用される恐れがある」と懸念の声が上がる。





ブラジルとベネズエラにも、軍事利用可能とみられる中国の地上局が設置されている。中国がベネズエラの反米左派政権に大量の兵器を供給しているほか、ペルー、ボリビア、エクアドルにも軍用機や軍事車両などを輸出していることは中南米ではよく知られている事実。中南米・カリブ地域を担当する米南方軍のリチャードソン司令官は度々、同地域での中国の活動が米国の安全保障にとって脅威になっていると述べているが、この警告がますます現実味を帯びてきたようだ。





(了)





トップ写真:中国の王毅外相とキューバのブルーノ・ロドリゲス外相(当時)2019年5月29日 中国・北京 釣魚台国賓館 出典:Photo by Florence Lo - Pool/Getty Images




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