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〝ケネディ大統領〟の再来待望 JFKの甥、予想覆す健闘

Japan In-depth / 2023年6月24日 12時32分

 


■バイデン、トランプ両氏しのぐ支持率


 ジュニア氏が4月に出馬宣言した際は、いつの時代も再選狙う現職がきわめて強力であることから、早晩、選挙戦から撤退するのではなどどささやかれ ていた。


 そうした見方は早々に裏切られた。


政治ニュースサイト「リアル・クリア・ポリティクス」の最近の調査による民主党内の支持率は、バイデン62・1%、ケネディ15・6%。ハーバード大アメリカ政治研究センターなどの調査ではバイデン 62%に対してケネディ15%


現職から大きく水をあけられてはいるものの、〝泡沫〟が2桁にのせただけで驚きだった。


データの収集と分析を専門的に行うユー・ゴブと エコノミストによる最新の調査では、ケネディ氏が 一気に追い抜く。


「好ましい」という評価が49%にのぼり、バイデン氏の44%だけでなく、共和党の最有力候補、トランプ氏の44%をも上回った。事前予測とのあまりの違いに、あっけにとられた有権者も少なくなかったろう。


 


  ■選挙近づけば失速の見方も


ニューズウィーク誌は政治研究者の分析を紹介、 このなかで 「有権者に人気があるのは、(ケネディ家という)その名前からだろう」「現職大統領が 有権者にとって関心のあるさまざまな政治課題について批判の的になりやすいのは当然だ」などの分析を伝えている。


その一方で同誌は、選挙が近づいたら有権者は真剣にどの候補に投票すべきか考慮するから、その時点でケネディ氏は失速する可能性があるという厳しい予測も伝えている。


 ケネディ氏は新型コロナウィルス対策のためのマスク着用に反対、ワクチン陰謀論を唱え、最近ワシントンDCで行った集会で、ワクチン接種を、ナチスドイツによる人体実験になぞらえて攻撃した。


こうした主張がさらに拡散されれば、支持率がいっそう低下する事態は十分に予想される。


 


  ■68年はRFKが現職に引導、今回は?


今回の大統領選をみる多くは、やはり再選めざす現職、ジョー・バイデン氏とドナルド・トランプ前大統領の両本命対決、前回2020年の選挙と同じ構図 になるだろうと予想する。


80歳の現職と2度にわたって刑事訴追された前大統領という〝究極の選択〟に米国の有権者はややしらけ気味とも伝えられる。


 ロバート・ジュニア氏の参戦は本来、そうした選挙戦に風穴をあける意図だったろう。


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