1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「高岡発ニッポン再興」その83 市民病院「産科休止」の衝撃

Japan In-depth / 2023年6月25日 23時7分

病院長は「全国的に医師が不足している。本院に医師を派遣する医局である富山大学も同様の状況にあり、来年度から医師を派遣できないと報告があった」としていました。





市民病院の産婦人科は現在、富大から2人の医師が派遣され、5人の医師で対応しています。2人の医師が引き上げれば、3人体制となります。それでは、24時間365日対応する産科は困難になります。





今後高岡での出産はどうなるのでしょうか。出産は来年2月までは受け入れます。産婦人科に関しては、高岡市内には2つの公的病院と3つの民間病院があります。分娩をやめてもほかの病院でカバーできるというのです。





高岡市民病院の年間の分娩数は 昨年度(令和4年度)143件ですが、市内のほかの病院は200件から300件、さらには400件近いところもあります。





これらの病院に依頼し、妊産婦に影響がでないとしています。しかし、市民病院の産科は、数字だけでは見えない重要性があります。病院関係者によれば、そもそも産科は訴訟のリスクに直面しています。それを怖れ、廃業する民間の産科もあります。一方で、自治体病院は、リスクのある妊婦を引き受けているのです。つまり、高齢出産や基礎疾患のある妊婦などの出産です。こうした人たちが出産しにくくなるのは、高岡市全体のイメージを低下させます。今後、高齢出産はますます増えてくると思われます。





さらに、分娩だけでなく、不妊治療なども行っています。市内の開業医にも手に負えない難しい症状にも対応しています。私は「優しい高岡」を実現するためにも、高岡市民病院の産科の必要性を訴えたいと思っています。





(続く)





トップ写真:イメージ 出典:Srisakorn/GettyImages




この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください