NATO首脳会議、スウェーデンとウクライナの加盟は?
Japan In-depth / 2023年7月12日 23時0分
さて、今週の筆者の関心事は外交安保ではない。先週、久し振りに海上自衛隊の呉地方総監部を訪問、その後霞が関の友人とも話をしたが、今日本の公務員制度は「危機的状況にある」との思いを強くした。詳しくは今週の産経新聞WorldWatchをご一読願いたいが、これまでのような人事制度とリクルート方法を踏襲する限り、日本の組織は「空洞化」し、国際競争力を一気に失いかねないと強く懸念する。
〇アジア
北朝鮮総書記の妹・与正氏が連日談話で、アメリカ軍の偵察機が「経済水域上空を侵犯した」と威嚇する一方、韓国については「大韓民国」という正式名称を初めて公式に使った、と報じられた。なるほど、今世界の関心はウクライナと台湾に集中しているので、北朝鮮としてはもっと「構ってほしい」のだろう。「困ったちゃん」である。
〇欧州・ロシア
2010年以来在任期間最長だったオランダのルッテ首相が内閣総辞職を表明した。理由は移民政策、特に難民流入制限を巡る連立政権内部の対立だという。生活が豊かなオランダは移民についても比較的リベラルだったが、欧州の排外主義の流れは遂にオランダにも到達したということか。ちょっと気になるところだ。
〇中東
米大統領補佐官が、スウェーデンNATO加盟を受け入れたトルコに米国製F16戦闘機を供与する方向で米議会と調整に入ると表明した。やっぱり欲しかったのは米国の兵器なのね。トルコ外交は実に分かり易いが、これって、サウジアラビア外交にも似ているような気がする。
〇南北アメリカ
米海兵隊司令官が退任したにもかかわらず、国防総省の人工妊娠中絶政策に抗議する共和党上院議員1人の反対で今海兵隊トップが不在となっているそうだ。こうした事態は164年振りだそうだが、そうでなくても議会の承認手続きの遅れで滞っている人事案件は多数に上る。やはり議会承認制度は万能ではないのだ。
〇インド亜大陸
特記事項なし。今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
トップ写真:NATO首脳会議中に大統領官邸でリトアニアのナウセダ大統領主催の夕食会に先立って歩くゼレンスキー大統領とオレナ・ゼレンスキー大統領夫人、スウェーデンのウルフ・クリスターソン首相とビルギッタ・エド夫人(2023年7月11日 リトアニア・ビリニュス)出典:Photo by Yves Herman - Pool/Getty Images
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