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「セメント王」浅野総一郎物語⑪ 日本で初の西洋式公衆トイレ

Japan In-depth / 2023年8月1日 18時0分

総一郎が受け取った管理費は年間で2400円です。契約期間は10年あり、総一郎は下請け業者に支払った分を差し引いても、巨額の利益を手にしたのです。





総一郎は、このトイレの管理業務についても、決して手を抜きません。早朝4時に起きて、市内63カ所のトイレを巡回。糞であふれ出る恐れのあるところを手帳に書き留め、そこに作業員を派遣しました。





それにしても総一郎はさまざまな作業を自らこなしました。現場に出て自ら動くのは、総一郎流なのです。ただ、仕事をする際、大きな判断基準がありました、近代国家に必要かどうかです。きちんとした公衆トイレがないのは、近代国家としては恥ずかしい。そう思って、知事に進言しました。単なる金儲けだけではない姿勢なのです。





(⑫につづく。①、②、③、④、⑤、⑥、⑦、⑧、⑨、⑩)





トップ写真:明治時代の横浜の様子と思われる写真(本文とは関係ありません)出典:ilbusca/GettyImages




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