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日大アメフト不祥事記者会見の評価

Japan In-depth / 2023年8月14日 11時0分

2つ目の「平仄を合わせる」だが、これは林理事長が副学長の発言を全て肯定していたことから、出来てはいた。しかし、それは林理事長が大学側の説明を鵜呑みにしていた、ということにほかならず、こちらも評価できるのではなかった。





3つ目の「分からないことはいわない」だが、述べてきたように、会見で話したことは実は不確かだったことが明らかになった。会見前に、その説明で破綻がないか、後日、話した内容がひっくり返るようなことはないか、チェックを十分にしたのか、疑問に思う。





通常、不祥事会見では、想定質問に対し回答案を作成する。複数の危機管理専門家がチェックし、その回答で会見を乗りきることが出来るかどうか議論し最終回答案を策定する。その時点で、不確定要素が多い点は「聞かれても回答しない」との決断を下すこともある。その上で、誰が回答するかを決めるのだ。





今回の会見はそうしたプロセスをちゃんと踏んでいなかったのではないだろうか。複数の専門家の目が入っていれば、あのような会見にはならなかったと思う。





最後にもう一つ。女性司会者(広報課長との話だが)の、「新商品発表会のような進行ぶり」は、不祥事会見にはふさわしいものではなかったことを申し添える。





トップ写真:記者会見に臨むテレビクルー(イメージ。記事とは関係ありません)出典:mnbb/GettyImages




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