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北朝鮮、中・ロ後ろ盾に対韓国攻撃態勢強化

Japan In-depth / 2023年8月15日 17時0分

金正恩は11~12日にも、戦術ミサイル、戦術ミサイル発射台付き車両、戦闘装甲車、大口径操縦放射砲(多連装ロケット砲)の各生産工場を視察したと朝鮮中央通信は報じた。





また金正恩は、8月9日に開催された党中央軍事委員会8期7回拡大会議で、「戦争準備を攻勢的に」準備し、軍需工業部門のすべての工場と企業所で、軍の作戦需要に応じて各種の武装装備の大量生産を本格化する必要があると強調した。





会議では、朴寿日(パク・スイル)大将を軍総参謀長から解任し、李永吉(リ・ヨンギル)次帥を後任に任命した。李永吉が総参謀長に任命されるのは2013年と2018年に続き今回が3回目だ。彼は5年周期で総参謀長に任命されている。この総参謀長交代について韓国政府関係者は「回転ドア人事それ以上でも以下でもない」とコメントした。





■金正恩、ソウルを指さして「攻勢的戦争準備」を指示





金正恩は、党中央軍事委員会拡大会議で、戦争準備をさらに徹底して行うための攻勢的な軍事対応案を決定したが、これは、8月21~31日に予定されている韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」などを念頭に、挑発的な軍事行動の準備に乗り出したものと推測される。





この会議で金正恩は「敵の軍事力使用を事前に制圧し、戦争発生時の敵による様々な形の攻撃行動を一斉に消滅させるための基本は、強い軍隊が準備されていることだ」と述べ、大型の韓国地図を横に立て、ソウルと鶏竜台(韓国軍司令部がある場所)周辺を指さす様子を見せつけ、韓国を脅迫するメセージを送った。





党中央軍事委員会拡大会議ではまた、来月9日の北朝鮮政権樹立75周年に「民間兵力軍事パレード」の開催を予告した。北朝鮮は、今年2月8日の「建軍節」75周年、先月27日の「戦勝節(停戦協定締結日)」70周年と合わせて、建国75周年を今年の3大イベントと定めている。韓国政府は北朝鮮が軍事パレード開催を事前に公表したこと、また1年に3回も軍事パレードを開催することについて「異例」と認識している。





その一方で、金正恩は、6月末に、金英哲(キム・ヨンチョル)を統一戦線部顧問として再度起用し、韓国社会の混乱、国政妨害など対南工作の強化を指示したようだ。金英哲は、哨戒艦「天安」爆沈事件、延坪島砲撃など軍事的挑発だけでなく、2009年のサイバー攻撃、11年の農協電算網破壊などを主導した人物だ。





韓国政府は、金正恩が金英哲を司令塔として、来年の総選挙など韓国政治の日程に合わせてサイバー心理戦を展開し、韓国社会の混乱を引き起こす可能性を考慮して、その備えに乗り出した。





トップ写真:北朝鮮の金正恩総書記(2018年9月19日平壌)出典:Photo by Pyeongyang Press Corps/Pool/Getty Images




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