日米韓首脳会談「キャンプデービッド精神」とは
Japan In-depth / 2023年8月23日 17時0分
インド、G20貿易・投資大臣会合を主催(25日まで)
【今のG20で新たな決定は不可能だろうね。】
8月25日金曜日 インド首相、ギリシャ訪問
ブラジル大統領、アンゴラ訪問(26日まで)
8月26日土曜日 ガボンで総選挙
【ガボンはアフリカ中部の産油国だが、現職のボンゴ大統領は、41年間政権の座にあり父でもある前大統領の死後、後継の大統領として君臨。父子で計55年間もボンゴを支配する「王朝」だが、現職の勝利は確実なのだそうだ。そういえば、今年習近平国家主席はこの大統領と会っている。中国は相変わらず独裁者が好きなようだ。】
さて、冒頭にも書いた通り、今週の筆者の関心事は日米韓首脳会議と「キャンプデービッド精神」と題された共同声明だ。先週は米国出張中にNYTとワシントンポストから取材を受けたと書いた。幸い、筆者のコメントの一部が記事で引用されたらしい。理由は不明だが、恐らくタイミングが良かったということかなぁ・・・。
両社とも一回の取材は30分弱でかなり長々とコメントしたのだが、通常、あれだけ喋っても引用されるのはほんの一言、二言。引用個所は「中朝に対し『正しいメッセージ』を送る意味がある」とする部分だったが、なぜか「韓国野党勢力に対する強いメッセージにもなる」との部分は採用されなかった。この点はあまり関心がないのかなぁ。
それはさておき、この日米韓首脳会合前、たまたま筆者も別件で米国出張していたが、現地メディアの関心と評価は予想以上だった。キャンプデービッドといえば、1978年9月、米大統領がエジプトとイスラエル首脳を招き国交樹立やシナイ半島返還などの合意を仲介した場所。筆者は外務省入省直後だったので思い入れが深い。
なぜ今回の共同声明は「合意」ではなく「精神」と題されたのか?なぜ米側は首脳会談を急いだのか?三国連携の「制度化」は定着するのか?韓国の外交戦略は変わるのか?中国はどう出るか?韓国でゴールポストは再び動くのか?以上が筆者の問題意識だったが、これらについては今週の産経新聞に書いたのでご一読願いたい。
〇アジア
政治空白が続くタイでタクシン元首相派の第2党が、激しく対立してきた軍に近い保守政党との連立政権樹立構想を発表したという。タクシン派の復権につながるのかもしれないが、これでタイ内政が安定するとは思えない。総選挙で第1党になった民主派政党を排除した大連立だから、国内の反対派は黙ってはいないだろう。
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